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桜の季節が巡っても
第12章 希求の春
それを繰り返して、今まで散々苦しんできたんじゃないの。
それを絶ち切って来いと、直接逢って別れを言って来いと、龍に送り出されたのに。
なのに。
さよならを言うどころか、さよならをしたくなくなってきているだなんて。
私は知ってる。
龍が何故、私をここへ連れて来てくれたのか。
本当の理由を。
逢わずにさよならをしたら、私がもっと苦しむのを知っていたから。
逢いたくないなんて、本心じゃないって見抜いていたから。
まだ私の心を大きく占めるのが、先生だって分かっていたから。
さよならをして来いなんて、龍は本気で言っていなかった。
もう先生には逢わないと意地を張る私を、ここまで来させる口実-。
好きなら、逢いに行けと。
好きなら、自分に悪いなんて思う事なく行けと。
きっとそう、私を送って来てくれた。
なんで。
なんて。
いつもそんなに優しいの-。
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