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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「有栖川先生に、きちんとさよならして来れた?」
運転席から、龍貴が訊いてきた。
助手席で俯いていた泉夏は、小さく頷いた。
その表情は-鬱々としている。
「なんか全然晴れ晴れしてない感じ?」
-まあ、無理もないけど。
龍貴はその様子に僅かに笑い、煙草に火を点けた。
スマートフォンに龍貴から、ラインが入っていた-必要なら迎えに行くと。
その言葉に甘え、今は数時間前と同じコンビニの駐車場。
窓の隙間に煙を吐いて、龍貴は泉夏を見た。
「有栖川先生はなんて?」
「…さよならを先に言ってきたのは、先生だった」
「なの?」
「もう連絡はしない。日本に帰って来ても逢わない。図書館にも行かないって」
「ふうん?」
再びセブンスターを吸いかけ-泉夏の次の言葉に、龍貴の頬が微かに動いた。
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