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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「…そのままの意味だ。彼女を今日連れて来てもらった。感謝すればこそ、お前を裏切るような事は絶対出来ない」
裏切るような事?-龍貴の口元が吊り上る。
「有栖川先生は、俺を裏切るような事を泉夏にしたかったの?」
-それとも、もうしちゃった?
龍貴は一笑する。
「何しに?何しにここへ?」
龍貴の揶揄をかわし、秀王は刺すように彼を見た。
「彼女とはきちんと話をして終わった。彼女はちゃんとお前に返した。俺は明日にはいなくなる。それ以上何が望みだ?わざわざ、ただ嗤う為に来たのなら-」
-なら、帰って欲しい。
秀王は吐き捨てた。
なら早く彼女を連れて、今すぐに。
自分の目の前から永遠に。
見せつけられるくらいなら、もう見たくない-。
裏切るような事?-龍貴の口元が吊り上る。
「有栖川先生は、俺を裏切るような事を泉夏にしたかったの?」
-それとも、もうしちゃった?
龍貴は一笑する。
「何しに?何しにここへ?」
龍貴の揶揄をかわし、秀王は刺すように彼を見た。
「彼女とはきちんと話をして終わった。彼女はちゃんとお前に返した。俺は明日にはいなくなる。それ以上何が望みだ?わざわざ、ただ嗤う為に来たのなら-」
-なら、帰って欲しい。
秀王は吐き捨てた。
なら早く彼女を連れて、今すぐに。
自分の目の前から永遠に。
見せつけられるくらいなら、もう見たくない-。

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