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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
もっと長く。
もっと情熱的に。
もっと沢山だと思ってた。
そのどれでもなく。
まして今は抱き締められてる為、彼の顔さえ見れない。
彼にとってはどんなだった?
どんな気持ちで。
どんな表情で。
今、いるの?
大好きなひととの接吻は嬉しさよりも、次第に不安が大きく広がってゆく。
何も言ってくれない。
そもそも今のはほんとにキスだったのだろうか。
ともすれば何かの間違いで、たまたま掠っただけのようだった。
夢にまで見た現実なのに、喜びとは真逆の感情に支配されてゆく。
泣きたくなってきてしまい、それを払拭するかのように泉夏は身体を離し、彼の顔を急いで確かめる。
もっと情熱的に。
もっと沢山だと思ってた。
そのどれでもなく。
まして今は抱き締められてる為、彼の顔さえ見れない。
彼にとってはどんなだった?
どんな気持ちで。
どんな表情で。
今、いるの?
大好きなひととの接吻は嬉しさよりも、次第に不安が大きく広がってゆく。
何も言ってくれない。
そもそも今のはほんとにキスだったのだろうか。
ともすれば何かの間違いで、たまたま掠っただけのようだった。
夢にまで見た現実なのに、喜びとは真逆の感情に支配されてゆく。
泣きたくなってきてしまい、それを払拭するかのように泉夏は身体を離し、彼の顔を急いで確かめる。

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