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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
どれだけ時間が経ったのか。
三十分かも知れないし、或いはまだ五分も過ぎてないのかも知れなかった。
閉ざされたホテルの一室。
室内の静寂を時折破るのは、ふたりの乱れた呼吸。
互いの唇を求め、混じり合った唾液が淫らな音を立てる。
床の上に座り込んだまま、飽きる事なく抱き合い、口付けを交わし続けていた。
流石に疲れ少し逃れても。
息苦しさに僅か離れても。
彼が許すのは、刹那。
すぐさま舌先を絡み取られ、うわ言のようのような喘ぎが漏れる。
唇の端から一筋の唾液が垂れ、首筋に伝う。
しかし、拭う事すら許されず-否、最早その事実に気付けもしないくらい意識は蕩けてた。
もう幾度重ねたか分からない。
麻痺してしまった思考。
明らかに昂ぶっている身体。
快感に酔い始めてる心。
三十分かも知れないし、或いはまだ五分も過ぎてないのかも知れなかった。
閉ざされたホテルの一室。
室内の静寂を時折破るのは、ふたりの乱れた呼吸。
互いの唇を求め、混じり合った唾液が淫らな音を立てる。
床の上に座り込んだまま、飽きる事なく抱き合い、口付けを交わし続けていた。
流石に疲れ少し逃れても。
息苦しさに僅か離れても。
彼が許すのは、刹那。
すぐさま舌先を絡み取られ、うわ言のようのような喘ぎが漏れる。
唇の端から一筋の唾液が垂れ、首筋に伝う。
しかし、拭う事すら許されず-否、最早その事実に気付けもしないくらい意識は蕩けてた。
もう幾度重ねたか分からない。
麻痺してしまった思考。
明らかに昂ぶっている身体。
快感に酔い始めてる心。

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