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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「全然楽になんかならなかった。寧ろもっと辛かった。泉夏がいないから。泉夏が側にいないから。泉夏がいない事程、俺にとって辛い事はない」
彼の呟きを耳朶に、泉夏の瞳からは涙が零れ落ちる。
「帰って来てもいい?」
秀王は愛しい彼女に許しを求めた。
どうかいいと、言って欲しい。
自分が帰って来てもいいと-どうか、言って。
「待っていて、欲しい」
意を決して、願う。
こんな自分だけど、待ってて欲しい。
次にまた逢いに帰って来る時まで、お願いだから。
「…帰って来て」
泉夏はひとこと、囁いた。
「待ってるから。きっと帰って来て、先生-」
約束してくれるのなら、いつだって。
待っていて欲しいのなら、いつまでだって。
ようやくもらったその言葉に泉夏は耐え切れず、嗚咽を漏らした。





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