この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
もう二度と叶わないはずだった。
その顔を見る事も。
その声を聞く事も。
ましてや、触れるだなんて。
諦めなけばならない。
忘れなければならない。
そういうひとだった。
これまでの自分の生涯の中で、これほどに好きになったひとはいなかった。
なのに、自分のその気持ちに気付いた時には遅過ぎた。
『好きだ』とようやく自覚したのに。
失う事が既に確定していた恋だった。
今更虫が良過ぎると。
今更恥を知れと思ったけれど。
最後にひと目逢いたかった。
せめて最後にひと目見て、それで終わりにしようと。
もっとも。
逢える確率など、限りなくゼロに近かったけれど。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ