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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
「や…!そうじゃなくて…ものの例え。そう、例えばの話っ」
真っ赤に染まり、泉夏は急いで目線を逸らす。
自分で言っておきながら、あまりに大胆発言だったかもしれない。
はしたないとか思われたら、どうしよう-恥ずかしさから意味なく掛布団を弄っていれば、穏やかな呟きが聞こえた。
「嫌な事なんて」
泉夏は恐る恐る顔を上げる。
「泉夏にされて嫌な事なんて。そんなものは、ただのひとつだって存在しない。泉夏の言葉ひとつ、笑顔ひとつ、いちいち俺はこの上ない幸せをもらってる」
微笑まれ。
最高に恥ずかしかったが、最高に嬉しかった。
自分だって思ってる。
小さな事に喜び。
その全てにいちいち幸せを感じているのは-自分だって、同じだった。
折角上げた面もまたしても気恥ずかしさから、すぐに布団に落してしまう。
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