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恋花火***Special Starmine
第2章 新しい世界
「…ありがとな」
行為が終わり、温かい腕の中
タケルが呟いた。
「プレゼントのこと?お母さん喜んでくれてたね。」
「違くて。」
プレゼント以外に、お礼言われる覚えがない。
するとタケルが笑い出した。
「え…?何がおかしいの?」
「俺も見たかったなーと思って。」
「なにを?」
「…菜月が暴れたとこ。」
「は?なんのこと?」
「俺が東京行ってた時。」
言われて思い出す。
タケルが家を出て行った時に、タケルのお母さんと恋人の前で…
思い出すとちょっと
いや、だいぶマズイことをたくさん言ってしまったような気がする。
「…制服とか、生徒手帳とかさ。菜月が全部取っておいてくれたのも嬉しかった。」
タケルは元から優しい部分もあったけど
こんな目してたっけ?と思うくらいの瞳で私を見ていた。
部屋は暗いけど、月明かりに照らされて
優しさが一層際立つ気がした。
私はその目をずっと見ていることが出来なくて、思わず逸らしてしまった。
「眠い?」
「…ん。」
本当は全然眠くないけど、嘘をついた。
明日も学校だし、そろそろ帰ってお風呂に入らないと。
そう思うのに帰りたくない。
まだこの腕の中にいたい。
バイバイまた明日ね
じゃなくて
行ってらっしゃい、おかえり
そう言えるようになるまであとどれくらい?
思いが通じ合ったのに、なんで私はこんなに寂しいんだろう
もっと上を目指し欲張りになる。
それは人間の性なのかな。
行為が終わり、温かい腕の中
タケルが呟いた。
「プレゼントのこと?お母さん喜んでくれてたね。」
「違くて。」
プレゼント以外に、お礼言われる覚えがない。
するとタケルが笑い出した。
「え…?何がおかしいの?」
「俺も見たかったなーと思って。」
「なにを?」
「…菜月が暴れたとこ。」
「は?なんのこと?」
「俺が東京行ってた時。」
言われて思い出す。
タケルが家を出て行った時に、タケルのお母さんと恋人の前で…
思い出すとちょっと
いや、だいぶマズイことをたくさん言ってしまったような気がする。
「…制服とか、生徒手帳とかさ。菜月が全部取っておいてくれたのも嬉しかった。」
タケルは元から優しい部分もあったけど
こんな目してたっけ?と思うくらいの瞳で私を見ていた。
部屋は暗いけど、月明かりに照らされて
優しさが一層際立つ気がした。
私はその目をずっと見ていることが出来なくて、思わず逸らしてしまった。
「眠い?」
「…ん。」
本当は全然眠くないけど、嘘をついた。
明日も学校だし、そろそろ帰ってお風呂に入らないと。
そう思うのに帰りたくない。
まだこの腕の中にいたい。
バイバイまた明日ね
じゃなくて
行ってらっしゃい、おかえり
そう言えるようになるまであとどれくらい?
思いが通じ合ったのに、なんで私はこんなに寂しいんだろう
もっと上を目指し欲張りになる。
それは人間の性なのかな。