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恋花火***Special Starmine
第4章 星に願いを
放課後になり、部活の時間。


今日に限って居残りのレポートもなく


重い腰をあげ、部室に向かった。


……やだなぁ、今日部活休みたいなぁ……


「来るのおっそ。何やってんの?」


正面玄関でタケルに捕まった。


「…今日休む。」

「言うと思った。ほら行くぞ。」

「いや!」

「ガキかよ。」

「そう!」

「はいはい。いい子だから行きましょーね〜。」

「いやー!」


半分引きずられるようにして部活に向かった。


「…あれ?」

「ん?」

「なんか誰もいなくない?」


グラウンド脇を通ると、サッカー部の姿がない。


確認のために掲示板を見に戻ったら、今日はグラウンドの工事のため、臨時でお休みだと張り紙がされていた。


休みたいっていう私の願いが通じた…!


「やったー!帰ろうー♪」

「急に元気になったな。」

「ふふー♪だって休みたかったもん!ねー早く帰ろ!」

「あー。待って。どっちみち俺部室に忘れ物あんだよね。」

「もー」

「牛か。」


とりあえず部室に向かう。


「ねータケルまだぁ?」


部室の脇で待ってるけど、タケルがなかなか部室に入らない。


なんか知んないけどウロウロしてる。


痺れを切らした私は近くまで行って急かすことにした。


「ねー何してんの?早く忘れ物とってきてよー」

「あっ!バカ!」


タケルに代わって部室のドアを開ける。


すると、とんでもない光景が飛び込んできた。


「ぴゃ!?」

「すんません!俺らなんも見てません!!」


タケルが急いでドアを閉めた。


けど、見えた。


確かに見えた。


部室で


陸先輩と


なななんと茜先輩がチュッチュってしてるとこ…!!


「ね、ねぇ!」

「うるせー騒ぐな」


タケルはまるで強盗みたいに私を無理やり黙らせた。


「…ごめん、タケル、菜月ちゃん。」


そんな私たちに、部室から出てきた陸先輩が


そう声をかけてきた。


「俺たち帰るんで!どうぞ続きを!」

「ばかっ!続きってなに!?」

「えっそこ言わなきゃなわけ!?」

「あ、いや!言わなくてもいい!むしろ言うな!!」


この場をどう取り繕ったらいいかわからずにいると


陸先輩の後ろにいる


真っ赤な顔をした茜先輩が口を開いた。

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