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恋花火***Special Starmine
第5章 恋する乙女
翌日の部活では、春季大会のスタメンが発表された。


タケルはメンバー入り。あと今年は一年生からも結構選ばれた。


レンは……


「スタメン落ちた……」

レンはスタメン落ちして、ベンチ組。


すごいヘコんでて、誰も声かけられません状態。


「タケル!ゴー!」

「そっとしとこうぜ〜」


男ってこういう時クール!!


でもベンチに項垂れてるレンが


どうしても放っておけない……


私のこういう所が美波は嫌いなんだよね…きっと。


「レン!!あのさ!私なにもできないけど…むしろ構うなって感じだろうけど!」

「…うん?」

「そんなに下向いてたら…首もげちゃうよ!?」


その時ギャハハ〜っと背中から大爆笑が聞こえた。


「おまえ首もげるって!そんな励まし方があるかよ」

「んじゃぁタケルがうまいこと励ましてよ!」

「俺こういうの下手なんだよね。」

「そこを何とか!!」

「…レン。人生ってのは、マウンテンありバレーありなんだよ。」

「また!?またルー語出た!いい加減にホワイト!!」



……耐え難いほどの沈黙が私たちを包んだ。


レンはベンチに座ったまま下を向き、震えた。


「ちょっとタケル……どうすんの!?」

「どうすんのって、おまえがやれって言うから!」

「レン怒ってんじゃない?」

「または泣いてる?」

「えぇ…どうしよう」


小声会議していたら、「おまえら最高〜っ」といって


レンがグラウンドを走り始めた。






















「…レンさっき泣いてたよ。」


部活の休憩時間に、明日の試合に向けユニホームにアイロンかけてたら、


隣に茜先輩が来た。


「泣いてたって、やっぱり私たちの励まし方が……」

「ううん、そうじゃなくて。タケル君に抱きついて泣いてた。」

「……え、抱きついて?」

「そう。嬉しかったんだって。」

「ルー語が?」

「そうみたいだよ?」


茜先輩はふふっと笑って


私がアイロンがけしたものを、綺麗にたたんでいった。


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