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恋花火***Special Starmine
第5章 恋する乙女
「…いいよね。」
「なにがですか?」
「タケル君と菜月ちゃん。」
「どこがですか 笑」
「…二人に救われてる人、いっぱいいると思う。だから絶対絶対幸せになってほしい。…今更だけど、本当にごめんね。」
茜先輩にごめんされる理由がわからなくて、たぶん私は相当間抜けな顔してたと思う。
そんな私の顔を茜先輩はチョンと指で突いて
ほっぺにチュッとキスをした。
「…今の大会で、私たちも引退だよ。」
明日から始まる春季大会で、茜先輩たちは引退。
その後に開かれる夏の強化合宿にも三年生は参加するものの
それはあくまでもOB、OGとしての参加となるので
実質、引退となるのだ。
「…寂しいです…」
「私も寂しい。菜月ちゃんとタケル君には、本当にお世話になったから…。」
「いえ、私たちこそ、いっぱいお世話になって…」
今までのことを思い出していたら
胸がギュッと苦しくなってきた。
サッカーの強豪校に入り
右も左もわからないままマネージャーとして奮闘した。
不安しかない毎日の中で、茜先輩は優しく教えてくれたこと。
茜先輩は笑った。
菜月ちゃんの顔〜!って言って笑って
そしてポロポロ
涙をこぼした。
「茜先輩…、春季大会頑張りましょうね。」
「うん。いっぱい頑張る。」
「陸先輩の、高校最後の大会ですね。私もこの目に焼き付けます。」
タケルをドン底から救ってくれた陸先輩。
きっと陸先輩がいなければ、タケルはサッカーを辞めてたと思う。
茜先輩と二人で泣いたり笑ったりしていたら
部室の外から、変な音がした。
なにかと思い見に行くと
「…あ。」
ズルい顔して笑ってる陸先輩と
今にも泣いちゃいそうなタケルがそこに立っていた。
「盗み聞きさいてー!」
「違う!俺じゃなくて陸先輩が…!」
「おまえ人のせいかよ!」
「やーだぁタケル君〜」
三年生にとって最後の舞台が今
幕をあける。
「なにがですか?」
「タケル君と菜月ちゃん。」
「どこがですか 笑」
「…二人に救われてる人、いっぱいいると思う。だから絶対絶対幸せになってほしい。…今更だけど、本当にごめんね。」
茜先輩にごめんされる理由がわからなくて、たぶん私は相当間抜けな顔してたと思う。
そんな私の顔を茜先輩はチョンと指で突いて
ほっぺにチュッとキスをした。
「…今の大会で、私たちも引退だよ。」
明日から始まる春季大会で、茜先輩たちは引退。
その後に開かれる夏の強化合宿にも三年生は参加するものの
それはあくまでもOB、OGとしての参加となるので
実質、引退となるのだ。
「…寂しいです…」
「私も寂しい。菜月ちゃんとタケル君には、本当にお世話になったから…。」
「いえ、私たちこそ、いっぱいお世話になって…」
今までのことを思い出していたら
胸がギュッと苦しくなってきた。
サッカーの強豪校に入り
右も左もわからないままマネージャーとして奮闘した。
不安しかない毎日の中で、茜先輩は優しく教えてくれたこと。
茜先輩は笑った。
菜月ちゃんの顔〜!って言って笑って
そしてポロポロ
涙をこぼした。
「茜先輩…、春季大会頑張りましょうね。」
「うん。いっぱい頑張る。」
「陸先輩の、高校最後の大会ですね。私もこの目に焼き付けます。」
タケルをドン底から救ってくれた陸先輩。
きっと陸先輩がいなければ、タケルはサッカーを辞めてたと思う。
茜先輩と二人で泣いたり笑ったりしていたら
部室の外から、変な音がした。
なにかと思い見に行くと
「…あ。」
ズルい顔して笑ってる陸先輩と
今にも泣いちゃいそうなタケルがそこに立っていた。
「盗み聞きさいてー!」
「違う!俺じゃなくて陸先輩が…!」
「おまえ人のせいかよ!」
「やーだぁタケル君〜」
三年生にとって最後の舞台が今
幕をあける。