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恋花火***Special Starmine
第6章 VICTORY
翌日、二試合目も楽勝でクリア。


三試合目も同日に行われたけど、鬼練こなしてきた部員たちは余裕で勝った。


最終日には、準決勝、決勝が行われる予定。


準決では後半ちょっとキツイ場面が多かったけど、なんとか勝った。


「タケル、おまえ膝…」

「なんもないっす。」


さすがの陸先輩は気付いたみたい。


昨日は二試合こなしたし


今日の準決はほんとにキツかった。


タケルの膝が悲鳴をあげないわけがない。


「…決勝は休めよ。」

「嫌っす。」

「青白い顔して何言ってんだよ!サッカー出来なくなるんだぞ!?」


決勝を数時間後に控え、部員たちは緊張に包まれていた。


それに今日で引退とあって、陸先輩もピリピリしてるように感じた。


「…おまえなぁ」

「陸!ちょっと待って!」

「うっせーな。おまえは黙ってろよ。」


まるでキレてる時のタケルみたいな陸先輩を、茜先輩が宥める…どころか。


「はぁ?てめー何様だよ!」


それ以上にキレる茜先輩……


なんかもうしっちゃかめっちゃかで


決勝に向けてまとまらなくちゃいけないのに


もう気持ちはバラバラなのかなぁと悲しくなった。


「んじゃあこうしましょう。」


タケルのせいで揉めてるのに、図々しくも提案なんかしてくるタケル。


空気読めよ…みたいな空気が流れてる。


「俺、ベンチスタートでいいっす。もし出て欲しかったら、陸先輩が判断してゴーしてください。」

「…は?」

「俺はいつでも準備万端ですから。今日でサッカー人生終わってもいい。毎日そう思いながら俺は走ってる。」


そのセリフが放たれた瞬間、おお〜!って、1、2年から拍手が起きた。


「やべっ☆俺かっこいい!?」

「…まぁまぁ。60点。」

「びみょー!!」


ピリピリしてた空気は、一瞬で笑いに変わった。


「…タケル、悪かったな。」

「いーんすよ。陸先輩、怒ってもかっこいいから。」

「なんだそれ。笑」


陸先輩に笑顔が戻ってホッとした。


陸先輩は私と同じくタケルの脚を心配してるんだけど


本人が大丈夫っていうんだから、それに委ねるしかない。


…タケル、私も同じだよ。


このテーピングを巻くのはこれで最後かも知れない。


そう思いながら、巻いてるんだよ。
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