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恋花火***Special Starmine
第6章 VICTORY
店の中に戻ると、茜先輩に手招きされた。


「菜月ちゃんの元気がない…!」


オロオロし出す茜先輩が可笑しくて、自然に頬が緩む。


「…茜先輩は、不安になったりしますか?」

「それって陸のこと?」

「はい。」


すると茜先輩は目の前にあったウーロン茶をひと思いに飲み干して


グラスを置いてから、私の方を見た。


「不安しかないよ!」


爽やかに言い切る茜先輩にまた笑ってしまう。


「でもね、それは好きすぎて不安っていうかさ。陸がどうこうじゃなくて。自分の考え方次第でどうとでもなると思う。」

「自分の?」

「そう。陸って、私が言うのもなんだけど、すんごい良い奴だと思うわけ。顔も割とイケメン寄りだし、サッカー上手いし。」

「わかります」

「勉強も出来るし、物腰柔らかいしさ。だからライバルなんてゴマンと現れると思うの。」

「ですよね…」

「でも陸が選んでくれたのは私だから。今のところはね。やっと結ばれたのに、不安にばっか囚われてたら、もったいなくない?」


目からウロコってこの事だと思った。


「不安だよね。わかるよ。あいつらエロメンだしねっ笑」

「エロメンて。笑」

「でも、こんなにたくさんいる人の中で結ばれたんだから、誇りに思えばよくない?菜月ちゃんとタケル君なんて、ずっと小さな頃からだよ!?それって赤い糸としか思えない。」


茜先輩と話していたら、ウジウジしてるのがバカらしく思えてきた。


タケルだって、私にいつもウジウジされるより、ニコニコされてた方がいいよね。


うん、絶対いい!


「よし!元気になりました!飲むぞー!!」

「いいぞいいぞー!あっ店員さーんウーロン茶2杯!!」


遠くに座ってるタケルと目が合った。


ニコニコいっぱいでいたい。


微笑んだら


タケルもとびっきりの笑顔をくれた。
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