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恋花火***Special Starmine
第6章 VICTORY
鼻をくすぐるのは、夏の匂い。
季節はいつのまに夏になっていたんだろう。
角度を変えながら、何度も交わされるキス。
それは回を重ねるごとに深く、甘く_____
「ガサッ」
ん?
音がして振り向くと
「す、すみません…!!」
ミカコちゃんがそこに立っていた。
「ごめんなさい!邪魔してごめんなさい!」
「パインちゃん待って!俺らこそごめん。こんなとこで何してんのって感じだよな。」
動揺して立ち去ろうとするパインちゃんの手を、タケルが掴んだ。
「いえ…、本当にごめんなさい…」
外は暗く、月明かりでうっすら見える程度なんだけど
私には見えてしまった。
パインちゃんの顔が赤いこと。
…考えすぎ?
でもキスシーンとかに遭遇するとそうなるよね。
私もレン達の場面のときも、陸先輩のときもたぶんそうなってたと思うし。
タケルは恥ずかしかったのか、一目散にいなくなった。
「ふー。ビックリしたぁ」
「ごめんねミカコちゃん。」
するとミカコちゃんはニッコリ微笑んで、「素敵ですね」と言った。
「お二人は本当に仲良しですよね。」
「仲良し…なのかな?」
「はい!私の友達も…あっ、友達ってタケル先輩のことを…あっ!!」
「どした笑 落ち着いて笑」
「すみません…、申し訳ないんですけど、私の友達がタケル先輩のファンでして。」
「前体験入部した子かな?」
「そうです。その子ももう諦めたみたいです。菜月先輩に敵うわけないやーって。」
「…そうかなぁ」
私なんて飛び抜けた長所もないし、いい女でもないし
ただ単にタケルと長く一緒にいたってだけで…
…なんか考えてたらヘコんできた…
「素敵だと思います。」
「ありがとう…」
私って欲張りなのかな…
手を伸ばせばそこに愛しい人がいてくれるのに
どうしていつも上を目指してばかりなんだろう。
季節はいつのまに夏になっていたんだろう。
角度を変えながら、何度も交わされるキス。
それは回を重ねるごとに深く、甘く_____
「ガサッ」
ん?
音がして振り向くと
「す、すみません…!!」
ミカコちゃんがそこに立っていた。
「ごめんなさい!邪魔してごめんなさい!」
「パインちゃん待って!俺らこそごめん。こんなとこで何してんのって感じだよな。」
動揺して立ち去ろうとするパインちゃんの手を、タケルが掴んだ。
「いえ…、本当にごめんなさい…」
外は暗く、月明かりでうっすら見える程度なんだけど
私には見えてしまった。
パインちゃんの顔が赤いこと。
…考えすぎ?
でもキスシーンとかに遭遇するとそうなるよね。
私もレン達の場面のときも、陸先輩のときもたぶんそうなってたと思うし。
タケルは恥ずかしかったのか、一目散にいなくなった。
「ふー。ビックリしたぁ」
「ごめんねミカコちゃん。」
するとミカコちゃんはニッコリ微笑んで、「素敵ですね」と言った。
「お二人は本当に仲良しですよね。」
「仲良し…なのかな?」
「はい!私の友達も…あっ、友達ってタケル先輩のことを…あっ!!」
「どした笑 落ち着いて笑」
「すみません…、申し訳ないんですけど、私の友達がタケル先輩のファンでして。」
「前体験入部した子かな?」
「そうです。その子ももう諦めたみたいです。菜月先輩に敵うわけないやーって。」
「…そうかなぁ」
私なんて飛び抜けた長所もないし、いい女でもないし
ただ単にタケルと長く一緒にいたってだけで…
…なんか考えてたらヘコんできた…
「素敵だと思います。」
「ありがとう…」
私って欲張りなのかな…
手を伸ばせばそこに愛しい人がいてくれるのに
どうしていつも上を目指してばかりなんだろう。