この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋花火***Special Starmine
第7章 夏の日の強化合宿
今年も始まった、夏の強化合宿。
二年目ともなると、かなり余裕が出てきた。
……わけじゃなくて。
「暑いよー暑いよー」
「暑い暑い言わないで…」
暑さにも寒さにも弱いタケルがうるさい…
「でも今年は冷夏だって話じゃん。」
「全然だから!!」
まだ合宿が始まってほんの数時間だけど、一年生よりもヒーヒー言ってる。
「昼飯食ったらミーティングあるから、食堂集合〜」
キャプテンの陸先輩の指示。
昼ごはんをおなかいっぱい食べて、今度はウトウトし始めたタケル。
もうどうしよもない。
タケル同様にすでに根をあげそうな一年生がいる中、ミーティングが始まった。
どんなに暑くても爽やかな陸先輩。
その顔をぼんやり眺めていた。
「…というわけだから。タケルよろしくな。」
いきなり名指しされ、隣にいたタケルがあたふたし始めた。
「やべ、聞いてなかった。今陸先輩なんつってた?」
「ごめん私も聞いてなかった…」
オロオロしていたら、「だから、新キャプテンよろしく」
って、陸先輩が言って
パチパチと拍手が起こった。
キャプテン?タケルが?
うそでしょー
ありえない。笑
「なんでタケルなんですか!?」
ありえなすぎて、ミーティングのあと陸先輩に思わず聞いてしまった。
「アンケート。満場一致でタケルだったんだよね。」
「それは嫌がらせとかではなく…?」
失礼極まりない質問をする私に、陸先輩は笑った。
「俺も、適任はタケルしかいないって思ってたよ。」
適任!?
タケルは昔からの自己中で、言葉遣いも乱暴で
横の世界はともかく縦の世界では上手くやれずに生きてきた。
それにプレッシャーにも弱いしキレやすいし……
想いを巡らせていると、「タケル人気あるよ」と、さらなる幻聴が聞こえてきた。
「人気!?」
「そ。一年生たちが言うには、タケルは教えるのが上手だし、優しいって。」
「優しいぃ!?」
優しいなんて、タケルに似つかわしくない言葉ナンバーワン!
…でも、クラスの友達も言ってた。
タケルのこと、優しそうだねって……
「菜月ちゃん、新キャプテンのこと支えてあげてね。」
陸先輩は爽やかにそう言った。
二年目ともなると、かなり余裕が出てきた。
……わけじゃなくて。
「暑いよー暑いよー」
「暑い暑い言わないで…」
暑さにも寒さにも弱いタケルがうるさい…
「でも今年は冷夏だって話じゃん。」
「全然だから!!」
まだ合宿が始まってほんの数時間だけど、一年生よりもヒーヒー言ってる。
「昼飯食ったらミーティングあるから、食堂集合〜」
キャプテンの陸先輩の指示。
昼ごはんをおなかいっぱい食べて、今度はウトウトし始めたタケル。
もうどうしよもない。
タケル同様にすでに根をあげそうな一年生がいる中、ミーティングが始まった。
どんなに暑くても爽やかな陸先輩。
その顔をぼんやり眺めていた。
「…というわけだから。タケルよろしくな。」
いきなり名指しされ、隣にいたタケルがあたふたし始めた。
「やべ、聞いてなかった。今陸先輩なんつってた?」
「ごめん私も聞いてなかった…」
オロオロしていたら、「だから、新キャプテンよろしく」
って、陸先輩が言って
パチパチと拍手が起こった。
キャプテン?タケルが?
うそでしょー
ありえない。笑
「なんでタケルなんですか!?」
ありえなすぎて、ミーティングのあと陸先輩に思わず聞いてしまった。
「アンケート。満場一致でタケルだったんだよね。」
「それは嫌がらせとかではなく…?」
失礼極まりない質問をする私に、陸先輩は笑った。
「俺も、適任はタケルしかいないって思ってたよ。」
適任!?
タケルは昔からの自己中で、言葉遣いも乱暴で
横の世界はともかく縦の世界では上手くやれずに生きてきた。
それにプレッシャーにも弱いしキレやすいし……
想いを巡らせていると、「タケル人気あるよ」と、さらなる幻聴が聞こえてきた。
「人気!?」
「そ。一年生たちが言うには、タケルは教えるのが上手だし、優しいって。」
「優しいぃ!?」
優しいなんて、タケルに似つかわしくない言葉ナンバーワン!
…でも、クラスの友達も言ってた。
タケルのこと、優しそうだねって……
「菜月ちゃん、新キャプテンのこと支えてあげてね。」
陸先輩は爽やかにそう言った。