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優しい愛には棘がある
第3章 Fairy land
ここには咲優と、それから結多かおり(ゆいたかおり)という少女がいた。
かおりは、いかにも今風の高校二年生だ。いとけなく涼しげな顔かたちに、胸にかかるほどの黒髪、平日は制服姿だが、休日のナチュラルガーリースタイルは、ここの景観によく馴染む。
なしろは咲優を愛していた。そしてかおりも愛していた。
彼女達は眷属を迎え入れるようにして、真宵に親愛を示した。
なしろが真宵を迎え入れるようになって、五日が過ぎた。
今日は、咲優はいない。かおりが来ていた。
肉を浸した水飴の匂いが、ラベンダーの芳香を分解する。
定着したドールの風采の少女がお茶を味わう傍らで、なしろはみずみずしい陰裂を愛でていた。すぼまる脚を押し開かんと縮れ毛から内股を撫で、潤みをしゃぶって、おりふしとろみの噴出口に舌先を浅く差し込んでは、少女の荒い息を煽る。
かおりの乳房の先端にあるピアスホールは、なしろが空けたものだ。二つの熟れたさくらんぼに、銀色のストーンが媚びたような光を添える。
乳房を揺らす装身具と、かおりに巻きつけてある目隠しと同じ白い合皮のチョーカーが、鎖で繋がっていた。