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快楽の館
第8章 【第8章】お別れ


家に着くとすぐに彼が私をベッドに押し倒した。



「ごめん…。こんな状況なのにムラムラしちゃって。いいかな?」



彼は私の首筋に舌を這わせた。





気持ち悪い…。



『ごめんなさい…』
私は彼の拒否してしまった。



そして

『別れたいの…』


ついにその言葉が出てしまった。



彼はすごく傷ついた顔をしている。


「ごめん!こんな事しちゃって嫌われるのはわかってたけど…。本当に嫌なところも全部直すから…別れたいなんて言わないでくれ!」



彼は私の両肩を強く掴んだ。


私は激しく首を横に振る。



『本当の私が分かったの…』


「本当の私…?」



私は覚悟を決め、


『私、女の人が好き。だから貴方とは付き合えない』


彼は「嘘だろ…」とかなりショックを受けた顔をしている。


そして「わかった…」と一言言って、フラフラと立ち上がり帰って行った。
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