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一族の恥
第1章 お母さんへ
 龍二のことを思い出したせいで、どうしようもなく腹立ってもてな。

 

 昨日はぼくもな、飲みすぎとったんや。
 綾香につられてようさん飲んだんや。
 お父さんと同じで、ぼくも飲みすぎたらええことないの分かってたのにな。
 ま、いまさら後悔してももう遅いけどな。



 今まではどんなけアンナが大人みたいな甘い女の匂いがする身体をくっつけてぼくの腕んなかで眠っとってもな、我慢してたんよ。
 だって、結婚もなんもしてへんとはいえ、体裁上、ぼくにとってアンナは娘やってんからな。



 でもぼくな、そんときはっきり、「こいつをヤッてしまいたい」て思ったんや。
 いや。
 「ヤッてしまわなあかん」て思ったて、言うたほうがええかも知れん。
 それくらい、腹が立ってたんやな。


 ほしたらもう、ぼくは、中学生のアンナに欲情しとったわけや。
 チンコがガチガチになって、先走り汁がパンツ濡らしとんねん。
 そうなったらもう抑えられへん。


 びびりきって動けんアンナ蹴り倒して、「騒ぐなよ」ゆうて、ぼくが買ってやった服、ひっぺがしたった。
 寒かったからスパッツだけな。




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