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一族の恥
第1章 お母さんへ
耄碌ババアも、娘の小指ないダンナの知り合いに絞め殺されるくらいなら、ほんのすこしでも綾香に愛情のある人間にやられたほでよかったやろ。
耄碌ババアはな。
むかしは上品な人やったらしいで?
金持ちのお嬢さんでな。
嫁ぎ先が事業に失敗するまでは、自分で髪洗ったこともなかったらしいで。
いっしょうけんめい働いて綾香を自分とおんなし女学院に入れてな。
せやのに小学校から高校まで女の園で育った反動やろか、綾香はろくでなしに引っかかってもて、みるみるうちに夜の世界の女へ成長してしもたわけ。
悩んでいんちき霊能者に頼って全財産つぎ込んで、気付いたら一文無し。
事故で脚いわして歩けんよおなって、気付いたらボケとった。
そんな人生らしいよ?
耄碌ババアはな。
むかしは上品な人やったらしいで?
金持ちのお嬢さんでな。
嫁ぎ先が事業に失敗するまでは、自分で髪洗ったこともなかったらしいで。
いっしょうけんめい働いて綾香を自分とおんなし女学院に入れてな。
せやのに小学校から高校まで女の園で育った反動やろか、綾香はろくでなしに引っかかってもて、みるみるうちに夜の世界の女へ成長してしもたわけ。
悩んでいんちき霊能者に頼って全財産つぎ込んで、気付いたら一文無し。
事故で脚いわして歩けんよおなって、気付いたらボケとった。
そんな人生らしいよ?