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一族の恥
第1章 お母さんへ
 お母さん、知ってたやろか。
 龍二がな、前。


 ぼくがまだ服役してたとき。
 いっぺんだけ会いにきてくれたときな。
 あいつな、泣いてたんや。
 


「なんで知らん女襲って犯した上に、刺したりなんかしたんや」って。
「なんで里奈子がおんのにそんなことしたんや」って。

 
「溜まってたならいっしょに風俗行ったったやん」って。
「だいちゃんはそんな恐ろしいことするようなやつじゃなかったやん」って。

 
 なんでやねんって。


「だいちゃんのせいで俺はせっかく勤めてた大学病院を辞めてんぞ」って。
「滋賀のちっこい開業医の下で働くことになってんぞ」って。
「ショックで由香里が赤ん坊流してしもたんやぞ」って。



「全部だいちゃんのせいやぞ」って。

 


 ・・・お母さんは、俺のこと、そんなふうには思ってへんよな?


 俺が悪いなんて、そんなふうには思ってへんよな?


 お母さんだけは、わかってくれてたよな?


 俺をこの世に生んだ人やもんな?





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