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一族の恥
第1章 お母さんへ
ごめんな、お母さん。
ぼくを生んだせいで、きっとお母さんは、また親戚のやつらになじられるやろな。
龍二がぼくにしたみたいに、お母さんもみんなから、「ぜんぶお前が悪い」と言われるんやろな。
お母さん、近所の人にもいじめられるかも分からんな。
もしかしたらもう、今んとこには住まれへんかも知れんな。
慣れんパート生活のせいでいわした膝が、また悪化するかも分からん。
そうなったら今度こそ、お父さんは酒やめて、不倫相手とも別れて、お母さんに頭下げて、昔みたいに一緒に暮らしてくれるようになるかも分からん。
お母さんの前ではもう二度と酒を飲まんくなるかも分からん。
もしかしたら、息子のぼくが酒飲みすぎておかしなって人を殺してしまったのを目の当たりにして、びびって酒自体やめてくれるかも分からん。
ぼくを生んだせいで、きっとお母さんは、また親戚のやつらになじられるやろな。
龍二がぼくにしたみたいに、お母さんもみんなから、「ぜんぶお前が悪い」と言われるんやろな。
お母さん、近所の人にもいじめられるかも分からんな。
もしかしたらもう、今んとこには住まれへんかも知れんな。
慣れんパート生活のせいでいわした膝が、また悪化するかも分からん。
そうなったら今度こそ、お父さんは酒やめて、不倫相手とも別れて、お母さんに頭下げて、昔みたいに一緒に暮らしてくれるようになるかも分からん。
お母さんの前ではもう二度と酒を飲まんくなるかも分からん。
もしかしたら、息子のぼくが酒飲みすぎておかしなって人を殺してしまったのを目の当たりにして、びびって酒自体やめてくれるかも分からん。