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The one …ただ一人の…
第2章 危機
日向は、思いを巡らした。
あの二人、付き合ってるだろ。どう見ても。
そして次の瞬間、気が付いた。2人が同じ名字だった事に…。
まさか結婚してるのか?だったらオレはからかわれてたのか…。
無性に腹が立った。
しばらくしてマスターが店に戻ると、不機嫌な日向に常連客がタジタジになっていた。
『常連客を無くす気か?』
マスターが言う。日向はマスターを睨む。
『なんだ。言いたい事はハッキリ言え。』
「結婚、してたんですね。」
『誰が?』
「マスター」
『誰と?』
「曄良さん」
マスターは目を見開いて驚いた顔をした。
「からかってたんですね。オレの事。って言うかもっと早く気が付けば良かったんだ。名字が同じだって事に。」
深いため息を吐く。このモヤモヤした気持ちをどうしてくれるんですか?
『で、人妻だったら諦めるのか?』
はぁ?何言ってるんだこの人は?
日向は益々腹が立った。
「奪ってやりますよ!どんな手段を使っても。曄良さんを振り向かせてみせます!そう言えば満足ですか?」
次の瞬間、マスターも常連客も、大笑いし始めた。
「何なんですか?」
『兄妹だ。』
『俺と曄良は兄妹なんだよ。』
「ええええぇぇぇぇぇーっ」
日向の驚きの声が響きわたる。
『って言うか、名字一緒だとすぐに結婚って、お前の思考回路面白すぎ。』
「だって、あんなの見せつけられたら。」
『しょうがないだろ。俺は妹を溺愛している。』
言葉もなかった。
「なんで、教えてくれなかったんですか?」
ああ、それはと言って、マスターが言った。
『お前がどんな奴かわからなかったから。明らかに曄良に惚れてるのわかってたし、曄良の何が目当てなのか、わからなかったからね。』
俺との関係が、うやむやだったら、しばらくは手出せねえだろ。とマスターは言った。
確かに。マスターとの関係がストッパーになっていたのは確かだ。
『まっ、お前が如月みたいに見境ない奴じゃないってわかったから。』
あの二人、付き合ってるだろ。どう見ても。
そして次の瞬間、気が付いた。2人が同じ名字だった事に…。
まさか結婚してるのか?だったらオレはからかわれてたのか…。
無性に腹が立った。
しばらくしてマスターが店に戻ると、不機嫌な日向に常連客がタジタジになっていた。
『常連客を無くす気か?』
マスターが言う。日向はマスターを睨む。
『なんだ。言いたい事はハッキリ言え。』
「結婚、してたんですね。」
『誰が?』
「マスター」
『誰と?』
「曄良さん」
マスターは目を見開いて驚いた顔をした。
「からかってたんですね。オレの事。って言うかもっと早く気が付けば良かったんだ。名字が同じだって事に。」
深いため息を吐く。このモヤモヤした気持ちをどうしてくれるんですか?
『で、人妻だったら諦めるのか?』
はぁ?何言ってるんだこの人は?
日向は益々腹が立った。
「奪ってやりますよ!どんな手段を使っても。曄良さんを振り向かせてみせます!そう言えば満足ですか?」
次の瞬間、マスターも常連客も、大笑いし始めた。
「何なんですか?」
『兄妹だ。』
『俺と曄良は兄妹なんだよ。』
「ええええぇぇぇぇぇーっ」
日向の驚きの声が響きわたる。
『って言うか、名字一緒だとすぐに結婚って、お前の思考回路面白すぎ。』
「だって、あんなの見せつけられたら。」
『しょうがないだろ。俺は妹を溺愛している。』
言葉もなかった。
「なんで、教えてくれなかったんですか?」
ああ、それはと言って、マスターが言った。
『お前がどんな奴かわからなかったから。明らかに曄良に惚れてるのわかってたし、曄良の何が目当てなのか、わからなかったからね。』
俺との関係が、うやむやだったら、しばらくは手出せねえだろ。とマスターは言った。
確かに。マスターとの関係がストッパーになっていたのは確かだ。
『まっ、お前が如月みたいに見境ない奴じゃないってわかったから。』