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The one …ただ一人の…
第12章 最強のライバル?
日向は先に上がると、シーツを変え、ベッドを整える。
シャワーを浴びて、バスローブを羽織り、濡れた髪を拭きながら、曄良が上がって来る。
日向は、曄良の腕を引き寄せ、腰に手を回し抱きしめる。
『髪の毛、乾かしてあげる。』
「んっ」
日向は、ドライヤーを持ってきて、ベッドの上に乗って、曄良の髪を乾かす。
『曄良の髪、綺麗だよね。』
「そうかなぁ。」
『この色も好き。』
「そう?じゃ、ずっとこの色にするね。」
そう言って、上目遣いで見上げる。
あっ、その顔好き。と言ってチュッとキスをする。

『はいっ、完了!』
ありがとう。そう言うと、日向からドライヤーを奪うと、
「日向も乾かしてあげる。」
『おぅ。サンキュ。』
すると、曄良に抱きついて、曄良の胸に顔を埋める。
「ちょっ…とぉ……日向?」
んっ?ダメ?このまま乾かして?
「もうっ……バカっ。」
そう言うと、抱きついたままの日向の髪をドライヤーで乾かす。
気がつくと、日向は寝息を立てている。
「日向?」
疲れてたのね……。ふふっ、可愛い。さっきまでは、スゴイ男の顔だったのに。
乾いた髪を撫でながら、しばらく日向の顔を見つめていた。

『うわっ。寝ちゃった。』
急に起きる日向。
「寝てていいよ。疲れたんだよきっと。」
ダメだよっ。だってせっかく曄良と一緒に居るのに。と言いつつ瞼が落ちていく。
「日向、大丈夫。明日朝まで一緒に居るから。」
『んっ……ごめん……』
最近眠れてなかったから……曄良が…側に居ると…安心して……
そう言って、また寝息を立てた。
日向を抱きしめながら、曄良もゆっくり眠りに落ちた。
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