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The one …ただ一人の…
第13章 トラウマの元凶
曄良は突然のハグに戸惑っている。
山下はいけないと思ったが、もう止まらなかった。
抱きしめる腕に力がこもる。
『やっ、山下さん…?』
「曄良さん、私も一目惚れだったんです。5年前、あなたに恋心を抱いた。」
えっ…?
曄良は突然の告白に驚いていた。
「でも、既に社長は貴女を日向さんの婚約者の候補に入れていた。それを知った私は、恋心に蓋をした。」
『山下さん…』
「臆病者です……」
すみませんといって、曄良から腕を離す。
『山下さん。あの…』
「わかっていますよ。大丈夫です。ただ、最後にするので、もう一つだけ、私にプレゼントを下さい。」
そう言うと、曄良の頭を引き寄せ、唇を重ねた。
優しいキス。
曄良は抵抗せず、受け入れた。
それは、山下が泣きそうに見えたから…。
こんなに切ないキスを、曄良はされた事がなかった。
ふと、唇が離れて、山下はハンドルを握ると車を走らせた。
「受け入れて下さって、ありがとうございました。」
曄良は泣きそうな自分を抑えながら、俯いていた。
職場に到着すると、山下は普段の山下に戻っていた。
「行ってらっしゃいませ。」
『あのっ!山下さん…』
「忘れて下さい。あっ、私は忘れませんよ。大切な思い出ですので。」
ニッコリ笑った。
さぁ、行って下さい。と促され、曄良はオフィスの入口に向かう。
振り返ると、山下は手を振ってくる。
曄良はニッコリ笑うと、職場へ向かった。
山下は、心が満たされていた。
日向に秘密が出来てしまいましたね。そう呟くと、気合いを入れて、ホテルに向けて、車を走らせた。
山下はいけないと思ったが、もう止まらなかった。
抱きしめる腕に力がこもる。
『やっ、山下さん…?』
「曄良さん、私も一目惚れだったんです。5年前、あなたに恋心を抱いた。」
えっ…?
曄良は突然の告白に驚いていた。
「でも、既に社長は貴女を日向さんの婚約者の候補に入れていた。それを知った私は、恋心に蓋をした。」
『山下さん…』
「臆病者です……」
すみませんといって、曄良から腕を離す。
『山下さん。あの…』
「わかっていますよ。大丈夫です。ただ、最後にするので、もう一つだけ、私にプレゼントを下さい。」
そう言うと、曄良の頭を引き寄せ、唇を重ねた。
優しいキス。
曄良は抵抗せず、受け入れた。
それは、山下が泣きそうに見えたから…。
こんなに切ないキスを、曄良はされた事がなかった。
ふと、唇が離れて、山下はハンドルを握ると車を走らせた。
「受け入れて下さって、ありがとうございました。」
曄良は泣きそうな自分を抑えながら、俯いていた。
職場に到着すると、山下は普段の山下に戻っていた。
「行ってらっしゃいませ。」
『あのっ!山下さん…』
「忘れて下さい。あっ、私は忘れませんよ。大切な思い出ですので。」
ニッコリ笑った。
さぁ、行って下さい。と促され、曄良はオフィスの入口に向かう。
振り返ると、山下は手を振ってくる。
曄良はニッコリ笑うと、職場へ向かった。
山下は、心が満たされていた。
日向に秘密が出来てしまいましたね。そう呟くと、気合いを入れて、ホテルに向けて、車を走らせた。