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The one …ただ一人の…
第13章 トラウマの元凶
曄良からのメールが届く。
今日は18時ですね。
そう呟きながら、メールを確認している。
「了解しました。危ないので、中で待っていて下さい。送信、よし!」
『嬉しそうだなぁ?』
「あっ、副社長!」
山下は、真っ赤になって携帯を隠した。
『なんだよ?疚しいメールでも送ってるのか?』
「べっ別に疚しいメールは送ってませんよ。」
日向は、真剣な表情になって、山下に言った。
『浮かれてて、ヘマするなよ?』
「わかってますよ…」
山下は頭を掻きながら、携帯を見つめ、ため息を吐いた。

山下は待ち合わせの30分前に職場を出発し、車を走らせていた。その時だった。急に車のタイヤに異変を感じて、ハンドルを取られた。
「うわっ!なんだよ?」
何とか車を停めた。慌てて降りて、タイヤの確認をしていた時だった。
「うっ!」
首の後ろに違和感を感じて、山下はそのまま気を失った。


18時15分。
曄良は、不安に駆られていた。
山下さんが、来ない。あんなに時間通りの人が…
「お迎えの人、来ないわね。」
結城さんが声を掛けてきた。
他の職員は今日はもう上がっていた。心配して、結城さんだけ残ってくれていた。
「何か、あったのかな…」
『日向さんに連絡してみる?』

自動ドアの扉が開いた。曄良も結城も目を見開いた。
「……田城…さん……」
『曄良、君のお迎えの人、途中でタイヤがパンクしたみたいだよ?』
田城は、ニヤニヤ笑っていた。
「警察にっ。」
結城さんがそう言って、奥に行こうとすると、結城さんの手を掴んだ。
「ちょっ!放しなさいよ!」
『なんで?僕がやったとは言ってないよ?状況を報告しに来てあげただけなのに、酷いなぁ?』
「結城さんを放して!」
『曄良がディナーに付き合ってくれたらね?』
「曄良ちゃん!ダメ!そんなの絶対にダメ!」
田城はカッとして、結城さんの腕を捻り上げた。
「痛っ!ちょっ!止めて!」
結城さんの顔が歪む。
「行くから!止めて!」
曄良が叫んだ。手を放された結城さんは座り込んだ。
「大丈夫?結城さん?」
結城は、腕をさすって涙を流し頷いていた。

曄良は腕を掴まれ、引き上げられると引き摺られるように外へ連れ出された。
車に乗せられそうになった時だった。
「曄良さんから手を離せ!」

田城の襟を捕まえて、思いっきり投げ飛ばした!
「山下さん!」
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