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The one …ただ一人の…
第13章 トラウマの元凶
山下は、顔にアザを作り、あちこちキズだらけだった。
『お前っ!どうやって…』
「ずいぶんと山野辺グループの秘書を舐めて掛かりましたね?あの人数で、私を監禁出来ると思いましたか?」
『全部……倒したのか?』
「当たり前ですよ。」
山下は、ニヤリと笑った。
「どうしますか?このまま、誘拐未遂で警察に行きますか?それとも、手を引きますか?」
田城は、顔を歪ませて、車に乗ると走り去っていった。
「山下さんっ!」
『曄良さんっ!』
山下は、曄良の事を力一杯、抱きしめた。
『すみません。遅くなって……』
「山下さん、無事で良かった……」
曄良は瞳を潤ませて、山下を見つめた。
山下は曄良を抱きしめたまま、路地に入り、唇を奪った。
『生きた心地がしなかった。貴女にもしもの事があったら…』
もう一度強く抱きしめた。
「山下さん…」
真っ赤になっている曄良を見て、慌てて腕を放した。
『すっ、すいません…つい……』
山下も、真っ赤になっていった。
「とりあえず、手当を…」
そう言って中に入ろうとする曄良の腕を掴み、引き寄せた。
「山下さん?」
『もう一度だけ…』
山下は、曄良の唇に重ねた。震えている山下の唇を曄良は拒む事が出来なかった。
「はい、すみませんでした。」
山下は、日向に電話で報告をしていた。
『大丈夫か?』
「曄良さんは無事です。何とか間に合って。」
『馬鹿、お前だよ?怪我大丈夫なのか?』
「あっ、いや、大丈夫です。ありがとうございます。」
『曄良に何かあったら、お前今頃生きてないだろ?』
山下は、唇を噛み締めた。本当にこの人には敵わない。
『曄良に、変わってくれよ。』
「日向?」
『大丈夫か?怖い思いさせて、悪かった。』
「日向の所為じゃないから。」
『本当は、今すぐ抱きしめたい。』
「もう、バカっ!」
曄良は真っ赤になった。
「とりあえず、タクシーで山下さんと結城さんを病院に連れて行きますから。」
『ん。わかった。あ、治療費はあのカードで払っておけよ?これは命令だからな?』
「もう、わかった。」
電話を切った。
日向が社会人になった時、自由に使えと渡されたクレジットカード。結局、一度も使ってないけど。
毎回、なんか買えよ?と言われるけど…
タクシーを呼んで、2人を病院に連れて行った。
山下は、打撲とナイフの傷が何箇所かあった。
結城は、軽い捻挫ですんだ。
『お前っ!どうやって…』
「ずいぶんと山野辺グループの秘書を舐めて掛かりましたね?あの人数で、私を監禁出来ると思いましたか?」
『全部……倒したのか?』
「当たり前ですよ。」
山下は、ニヤリと笑った。
「どうしますか?このまま、誘拐未遂で警察に行きますか?それとも、手を引きますか?」
田城は、顔を歪ませて、車に乗ると走り去っていった。
「山下さんっ!」
『曄良さんっ!』
山下は、曄良の事を力一杯、抱きしめた。
『すみません。遅くなって……』
「山下さん、無事で良かった……」
曄良は瞳を潤ませて、山下を見つめた。
山下は曄良を抱きしめたまま、路地に入り、唇を奪った。
『生きた心地がしなかった。貴女にもしもの事があったら…』
もう一度強く抱きしめた。
「山下さん…」
真っ赤になっている曄良を見て、慌てて腕を放した。
『すっ、すいません…つい……』
山下も、真っ赤になっていった。
「とりあえず、手当を…」
そう言って中に入ろうとする曄良の腕を掴み、引き寄せた。
「山下さん?」
『もう一度だけ…』
山下は、曄良の唇に重ねた。震えている山下の唇を曄良は拒む事が出来なかった。
「はい、すみませんでした。」
山下は、日向に電話で報告をしていた。
『大丈夫か?』
「曄良さんは無事です。何とか間に合って。」
『馬鹿、お前だよ?怪我大丈夫なのか?』
「あっ、いや、大丈夫です。ありがとうございます。」
『曄良に何かあったら、お前今頃生きてないだろ?』
山下は、唇を噛み締めた。本当にこの人には敵わない。
『曄良に、変わってくれよ。』
「日向?」
『大丈夫か?怖い思いさせて、悪かった。』
「日向の所為じゃないから。」
『本当は、今すぐ抱きしめたい。』
「もう、バカっ!」
曄良は真っ赤になった。
「とりあえず、タクシーで山下さんと結城さんを病院に連れて行きますから。」
『ん。わかった。あ、治療費はあのカードで払っておけよ?これは命令だからな?』
「もう、わかった。」
電話を切った。
日向が社会人になった時、自由に使えと渡されたクレジットカード。結局、一度も使ってないけど。
毎回、なんか買えよ?と言われるけど…
タクシーを呼んで、2人を病院に連れて行った。
山下は、打撲とナイフの傷が何箇所かあった。
結城は、軽い捻挫ですんだ。