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The one …ただ一人の…
第13章 トラウマの元凶
「只今帰りました。あれ?」
オフィスに着いた山下は、怪訝そうに部屋を見渡した。
いるはずの日向が居ない。机にメモがある。
『コンビニへ行く』
一人で出掛けたのか?
何と無く、嫌な予感がする。日向の携帯にかけてみる。留守電に切り替わる。まさか…ね。
暫くしても、戻って来ない日向にシビレを切らし、山下は車に戻って、ふとノートの切れ端の様な物を見つける。
曄良の字だ。
山下さんへ
先ほどの電話は、田城からでした。日向を預かったと言われました。
車を盗聴していると言われたので、何も言えませんでした。ごめんなさい。他の人に言ったら、命はないと言ってました。
とりあえず、グランドリアホテルの1025室に向かいます。日向が仕事場にいるか確認して下さい。
曄良
山下はゆっくり、手紙をポケットにしまうと、車の中の盗聴器を捜す。
「あった。」
心の中で呟くと、そのまま、車を降りた。
「山野辺社長。山下です。申し訳ありません。日向さんを拉致られました。今、曄良さんが、救出に向かってます。私もこのまま向かいます。」
『わかった、警察へはこちらから連絡する。二人を頼む。』
山下は、電話を切ると、社用車を使わずに、タクシーを呼んだ。盗聴器にGPSが着いていると、こちらの動きを悟られてしまうからだ。
山下は、急いでタクシーに乗り込んだ。
「無事でいて下さいよっ!二人とも!」
オフィスに着いた山下は、怪訝そうに部屋を見渡した。
いるはずの日向が居ない。机にメモがある。
『コンビニへ行く』
一人で出掛けたのか?
何と無く、嫌な予感がする。日向の携帯にかけてみる。留守電に切り替わる。まさか…ね。
暫くしても、戻って来ない日向にシビレを切らし、山下は車に戻って、ふとノートの切れ端の様な物を見つける。
曄良の字だ。
山下さんへ
先ほどの電話は、田城からでした。日向を預かったと言われました。
車を盗聴していると言われたので、何も言えませんでした。ごめんなさい。他の人に言ったら、命はないと言ってました。
とりあえず、グランドリアホテルの1025室に向かいます。日向が仕事場にいるか確認して下さい。
曄良
山下はゆっくり、手紙をポケットにしまうと、車の中の盗聴器を捜す。
「あった。」
心の中で呟くと、そのまま、車を降りた。
「山野辺社長。山下です。申し訳ありません。日向さんを拉致られました。今、曄良さんが、救出に向かってます。私もこのまま向かいます。」
『わかった、警察へはこちらから連絡する。二人を頼む。』
山下は、電話を切ると、社用車を使わずに、タクシーを呼んだ。盗聴器にGPSが着いていると、こちらの動きを悟られてしまうからだ。
山下は、急いでタクシーに乗り込んだ。
「無事でいて下さいよっ!二人とも!」