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The one …ただ一人の…
第14章 記憶
親父は年甲斐もなく、おいおい声を上げて泣いている。
オレは椅子に座っている曄良を抱き上げ、クル回った。
そうして、下に降ろすと、ギュっと抱きしめた。

『曄良…夢見てるみたいだ……どんだけオレを幸せにする気だよ。』
「日向、恥ずかしいよ。」
『ダメだ。離さない。』

母さんが笑ってる。
何年ぶりだ。こんな笑顔見たの。
親父は山下に言った。

『曄良ちゃんに、雪乃に会うよう言ったのは山下か?』
山下はゆっくり首を振る。

「曄良さんですよ。日向さんと、正式にご結婚される前に、日向さんの母親に会ってみたいとおっしゃって…」

『なんで、オレじゃなくて山下に相談するんだよ。』
日向は不服そうだ。曄良の頭をガシガシ撫でる。
「何となく?」
日向に言ったら、断られそうだったから。
『帰ったら、お仕置きだ。』
日向は、曄良の腰を引き寄せながら言った。

「副社長、ドクターストップ、忘れないで下さいよ。」
山下が慌てて言った。

『あっ。おいおい今言うなよ。』

雪乃が、心配そうに言った。
「ドクターストップ?何かあったの…」
『母さん、大丈夫ですよ。肋骨と肩をちょっと骨折してただけで』
「エッチ禁止と言われて、落ち込んでたんですよね。」
と山下が付け加えた。

雪乃と曄良が顔を真っ赤にした。
『お前、それはなぁ。曄良に知られたら本当にドクターストップになっちゃうじゃないか。』
と日向が不満気に言うと
「やっぱり、大丈夫とか言って曄良さんに、エッチな事……全く、盛りの付いた…猫ですか?貴方は?」

『お前、少し黙れよ。』
山下に飛びかかろうとするのを曄良に止められた。

「ダメだよ日向。山下さんも怪我してるんだから。二人とも暫くは、大人しくして下さいね。」
曄良に咎められ、日向も山下も口をを尖らせる。

「やっぱり、色々と危ないのね。曄良さんは…大丈夫…なの?」
雪乃が心配そうに、曄良を見つめる。
「大丈夫です。と言うか、どちらかというと、私が巻き込んじゃってる感じで…日向さんに助けて頂いててばかりで、申し訳ないです。」
『オレは曄良を守る為にいるんだから、甘えればいい。』
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