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The one …ただ一人の…
第15章 婚約者
親父はすぐさま手を打った。
弁護士を立てて、相手の親とやり取りを始めた。
真希の男性遍歴は、瞬く間に浮かび上がった。
真希の親も、薄々娘の異常に気が付いてはいたが、認められなかった……認めたくなかったのだ。
見合いでもさせて、真面な相手と付き合いするようになれば、思い直すかと思ったらしい。
真希とは、それっきりだった。風の便りに地方の精神科に入院になったと聞いた。
「日向さん……」
山下は、余りの衝撃的な話にそのまま黙り込んだ。
『東京に来てるらしい。退院したのか。』
「守りますよ。絶対に。」
山下は、日向の肩に手を置く。
『ん…』
日向はしばらく黙ったまま、窓の外を見ていた。
弁護士を立てて、相手の親とやり取りを始めた。
真希の男性遍歴は、瞬く間に浮かび上がった。
真希の親も、薄々娘の異常に気が付いてはいたが、認められなかった……認めたくなかったのだ。
見合いでもさせて、真面な相手と付き合いするようになれば、思い直すかと思ったらしい。
真希とは、それっきりだった。風の便りに地方の精神科に入院になったと聞いた。
「日向さん……」
山下は、余りの衝撃的な話にそのまま黙り込んだ。
『東京に来てるらしい。退院したのか。』
「守りますよ。絶対に。」
山下は、日向の肩に手を置く。
『ん…』
日向はしばらく黙ったまま、窓の外を見ていた。