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The one …ただ一人の…
第16章 男のプライドと…
「全く!」
山下は朝から怒っていた。
日向に何度も電話を入れたが、電話に出ない。
ふて寝か?
日向を迎えに来たが、時間になっても降りて来ない。
山下はプライベートルームに続くエレベーターに乗って、ため息を吐いた。
エレベーターのドアが開き、ベットルームの扉をノックして開けた。
山下は目を疑った。
日向の隣に見知らぬ女が寝ていた。しかも裸で…
『あなたはっ!何をしているんですか⁈』
大声で怒鳴った。
日向が怒鳴り声に反応し、目を覚ました。
「山下…悪い……飲み過ぎた……」
『この女はっ!』
日向は山下の言葉にギョッとして隣を見た。
女が、日向の脚に自分の脚を絡めて寝ている。
「うわっ……」
慌てて飛び起きる。
なんでだ?覚えてない……。
『みっともない。真っ裸ですよ。』
慌ててバスローブを羽織る。
女がゆっくりと起きあがる。
「日向さん、おはよう。昨日は素敵な夜だったわ……」
その言葉に違和感を感じる。
『いや、あり得ない……オレは』
ガタンっ!
物音に日向と山下は振り返る。
曄良が立っていた。
「失礼しました。」
曄良はエレベーターに飛び乗ると、1階へのボタンを押した。
『曄良っ!』
駆け付けたが間に合わない!
山下が日向に着替えを渡す。
「その格好で、迎えに行くつもりですか?」
『すまないっ!』
曄良を降ろしたエレベーターが昇って来る。
早く!早く来てくれ!
到着したエレベーターに飛び乗ると、逸る気持ちを抑えた。
曄良は、エレベーターの中で座り込んだ。
日向からの会いたいとのメールに、朝、急いで来たのだ。
涙が溢れて止まらなかった。
日向を信じたい。でも、でも。
ホテルのエントランスを抜けて、通りへ出ると、そこに渉がいた。
なんで?
『曄良、昨日忘れ物して届けに行ったら、お兄さんにこのホテルに行ったって聞いて……泣いてるの?』
曄良は、首を振った。
『何か、あったの?』
また、首を振る。
抱きしめようと、肩に手をやるとビクッとなった。
「曄良っ!」
日向の声がした。怖くて振り返る事が出来ない。
渉は曄良の肩に手を置いた。
『なんで泣かせた!』
「くっ……」
『曄良を泣かせる奴に、曄良を渡す事は出来ない…。』
渉は、泣いてる曄良の肩を抱き寄せ、自分の車の助手席に乗せた。
山下は朝から怒っていた。
日向に何度も電話を入れたが、電話に出ない。
ふて寝か?
日向を迎えに来たが、時間になっても降りて来ない。
山下はプライベートルームに続くエレベーターに乗って、ため息を吐いた。
エレベーターのドアが開き、ベットルームの扉をノックして開けた。
山下は目を疑った。
日向の隣に見知らぬ女が寝ていた。しかも裸で…
『あなたはっ!何をしているんですか⁈』
大声で怒鳴った。
日向が怒鳴り声に反応し、目を覚ました。
「山下…悪い……飲み過ぎた……」
『この女はっ!』
日向は山下の言葉にギョッとして隣を見た。
女が、日向の脚に自分の脚を絡めて寝ている。
「うわっ……」
慌てて飛び起きる。
なんでだ?覚えてない……。
『みっともない。真っ裸ですよ。』
慌ててバスローブを羽織る。
女がゆっくりと起きあがる。
「日向さん、おはよう。昨日は素敵な夜だったわ……」
その言葉に違和感を感じる。
『いや、あり得ない……オレは』
ガタンっ!
物音に日向と山下は振り返る。
曄良が立っていた。
「失礼しました。」
曄良はエレベーターに飛び乗ると、1階へのボタンを押した。
『曄良っ!』
駆け付けたが間に合わない!
山下が日向に着替えを渡す。
「その格好で、迎えに行くつもりですか?」
『すまないっ!』
曄良を降ろしたエレベーターが昇って来る。
早く!早く来てくれ!
到着したエレベーターに飛び乗ると、逸る気持ちを抑えた。
曄良は、エレベーターの中で座り込んだ。
日向からの会いたいとのメールに、朝、急いで来たのだ。
涙が溢れて止まらなかった。
日向を信じたい。でも、でも。
ホテルのエントランスを抜けて、通りへ出ると、そこに渉がいた。
なんで?
『曄良、昨日忘れ物して届けに行ったら、お兄さんにこのホテルに行ったって聞いて……泣いてるの?』
曄良は、首を振った。
『何か、あったの?』
また、首を振る。
抱きしめようと、肩に手をやるとビクッとなった。
「曄良っ!」
日向の声がした。怖くて振り返る事が出来ない。
渉は曄良の肩に手を置いた。
『なんで泣かせた!』
「くっ……」
『曄良を泣かせる奴に、曄良を渡す事は出来ない…。』
渉は、泣いてる曄良の肩を抱き寄せ、自分の車の助手席に乗せた。