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The one …ただ一人の…
第17章 山下の気持ち
何、ぼーっとしているんですか?
横から声がして、ビックリして振り返る。
『やっ山下!』
帰ってきたのか!やったあ〜!
と大喜びして、ハッとして西園寺を見る。
西園寺の眉は吊りあがり、日向を睨みつける。
『すみません……。』
そう言って、書類に目を落とす。
西園寺は、山下に言った。
「副社長の仕事振りは、決して悪くはない。スケジュール管理をもう少し上手く、そしてもう少し厳しく、それが出来ないなら、山下、秘書を降りるべきだ。仮にも次期社長になる人だ。今からこんなに甘やかしたら……」
『すみませんっ!』
何故か日向が、謝った。
『山下の言う事を聞かないのはオレです。山下は悪くありません。』
山下は、呆気に取られている。
『真面目に、自覚を持って仕事に取り組みます。だから、山下を外すのは止めて下さい。』
西園寺が固まっている。
山下は、ニッコリ笑って言った。
「副社長、やっとやる気を……西園寺さんの言葉で、副社長はやる気になってくれました。ありがとうございます。」
頭を下げ、チラッと日向を見た。
『ありがとうございます。』
日向も頭を下げた。
西園寺は少し笑みを浮かべ、
「山下、良い上司を持ったな。」
後は任せたぞ。
そう言って西園寺は部屋を後にした。
「副社長。」
『オレは曄良が側に居なかったら死ぬ。』
日向は立ち尽くす山下見た。
『お前も、そうだろ?』
はい、と言って、山下は頭を下げる。
「ありがとうございます。」
ほら、曄良さん。日向さんのこの優しさがあるから、曄良さんを奪えないんです。
そう心の中で呟くと、山下は言った。
「曄良さんは家にお送りしました。」
そっか。と日向は安心した様に答えた。
横から声がして、ビックリして振り返る。
『やっ山下!』
帰ってきたのか!やったあ〜!
と大喜びして、ハッとして西園寺を見る。
西園寺の眉は吊りあがり、日向を睨みつける。
『すみません……。』
そう言って、書類に目を落とす。
西園寺は、山下に言った。
「副社長の仕事振りは、決して悪くはない。スケジュール管理をもう少し上手く、そしてもう少し厳しく、それが出来ないなら、山下、秘書を降りるべきだ。仮にも次期社長になる人だ。今からこんなに甘やかしたら……」
『すみませんっ!』
何故か日向が、謝った。
『山下の言う事を聞かないのはオレです。山下は悪くありません。』
山下は、呆気に取られている。
『真面目に、自覚を持って仕事に取り組みます。だから、山下を外すのは止めて下さい。』
西園寺が固まっている。
山下は、ニッコリ笑って言った。
「副社長、やっとやる気を……西園寺さんの言葉で、副社長はやる気になってくれました。ありがとうございます。」
頭を下げ、チラッと日向を見た。
『ありがとうございます。』
日向も頭を下げた。
西園寺は少し笑みを浮かべ、
「山下、良い上司を持ったな。」
後は任せたぞ。
そう言って西園寺は部屋を後にした。
「副社長。」
『オレは曄良が側に居なかったら死ぬ。』
日向は立ち尽くす山下見た。
『お前も、そうだろ?』
はい、と言って、山下は頭を下げる。
「ありがとうございます。」
ほら、曄良さん。日向さんのこの優しさがあるから、曄良さんを奪えないんです。
そう心の中で呟くと、山下は言った。
「曄良さんは家にお送りしました。」
そっか。と日向は安心した様に答えた。