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The one …ただ一人の…
第20章 過去
母が亡くなってから、父はお酒を飲んでは女の人を家に連れて来ていた。
そんな日、曄良は自分の部屋で、大音量でヘッドフォンをして音楽を聴いた。
仕事もせず、色んな支払いも出来なくなって、食料も無くなっていく。曄良は、学校の給食だけが頼りだった。
「お兄ちゃん……」
頼りたかった。でも、兄のお嫁さんは曄良を嫌っていた。それがわかっていたから、連絡出来ずにいた。
ある日、父は何時ものように酔って帰って来た。
その日は女の人は連れてなくて、父は1人だった。
曄良は、もうお金が無い事、食べ物も無い事、このままでは、電気もガスも止められてしまう事。きちんと父に話がしたかった。
「お父さん?」
曄良が、父に声をかけた。
振り返った父の言葉に、目を見開いた。
『唯子……そこにいたのか?』
唯子は、亡くなった母の名前だった。
「違うよ。曄良だよ。」
父には聞こえなかった。
フラフラと近寄って来ると、そのまま曄良に抱きついて来た。
「ちょ、お父さんっ、止めて!」
押し倒された曄良は、父の凄い力に抵抗してもビクともしなかった。
唇を奪われ、首筋に舌が這う。
曄良は怖くて声が出ない。
「や……や…めて……ん」
曄良のタンクトップを捲り上げ、小さな胸を鷲掴みにする。
曄良は泣きながら、何とか逃げようと身体を動かす。
父は無我夢中で曄良の身体を貪った。背中やお腹にも舌を這わせ、吸い上げる。その度に身体に、紅いシルシが付けられる。
父の手は、曄良の脚を広げようと太腿を摩る。
「あっ…や……」
曄良の其処に手を這わせ、擦りあげられると堪らず声をあげてしまう。
父はもう、ただの男だった。
父の指が曄良の中へ入り、敏感な其処を舌で舐められる。味わった事のない感覚に、ただ泣きながら耐えた。
そして父は、自分のベルトを外し、ズボンを脱いだ。
「あっ…やだ…」
曄良はまだ経験した事が無い。
恐怖の中で、必死に叫んだ!
「お父さん、曄良だよ!お母さんは死んじゃったの!お願い!目を覚まして!止めて!嫌ぁぁ!」
父が我にかえった…
『あっ…ぁぁ……曄…良っ…』
「お願い…もう止めて……」
父は、呆然としていた。
その隙に曄良は自分の部屋に逃げ込んだ。
恐怖に震えて、部屋から出られなかった。
次の日、電気もガスも水道も止められて、部屋を恐る恐る出るともう父の姿はなかった。
そして二度と帰って来なかった。
そんな日、曄良は自分の部屋で、大音量でヘッドフォンをして音楽を聴いた。
仕事もせず、色んな支払いも出来なくなって、食料も無くなっていく。曄良は、学校の給食だけが頼りだった。
「お兄ちゃん……」
頼りたかった。でも、兄のお嫁さんは曄良を嫌っていた。それがわかっていたから、連絡出来ずにいた。
ある日、父は何時ものように酔って帰って来た。
その日は女の人は連れてなくて、父は1人だった。
曄良は、もうお金が無い事、食べ物も無い事、このままでは、電気もガスも止められてしまう事。きちんと父に話がしたかった。
「お父さん?」
曄良が、父に声をかけた。
振り返った父の言葉に、目を見開いた。
『唯子……そこにいたのか?』
唯子は、亡くなった母の名前だった。
「違うよ。曄良だよ。」
父には聞こえなかった。
フラフラと近寄って来ると、そのまま曄良に抱きついて来た。
「ちょ、お父さんっ、止めて!」
押し倒された曄良は、父の凄い力に抵抗してもビクともしなかった。
唇を奪われ、首筋に舌が這う。
曄良は怖くて声が出ない。
「や……や…めて……ん」
曄良のタンクトップを捲り上げ、小さな胸を鷲掴みにする。
曄良は泣きながら、何とか逃げようと身体を動かす。
父は無我夢中で曄良の身体を貪った。背中やお腹にも舌を這わせ、吸い上げる。その度に身体に、紅いシルシが付けられる。
父の手は、曄良の脚を広げようと太腿を摩る。
「あっ…や……」
曄良の其処に手を這わせ、擦りあげられると堪らず声をあげてしまう。
父はもう、ただの男だった。
父の指が曄良の中へ入り、敏感な其処を舌で舐められる。味わった事のない感覚に、ただ泣きながら耐えた。
そして父は、自分のベルトを外し、ズボンを脱いだ。
「あっ…やだ…」
曄良はまだ経験した事が無い。
恐怖の中で、必死に叫んだ!
「お父さん、曄良だよ!お母さんは死んじゃったの!お願い!目を覚まして!止めて!嫌ぁぁ!」
父が我にかえった…
『あっ…ぁぁ……曄…良っ…』
「お願い…もう止めて……」
父は、呆然としていた。
その隙に曄良は自分の部屋に逃げ込んだ。
恐怖に震えて、部屋から出られなかった。
次の日、電気もガスも水道も止められて、部屋を恐る恐る出るともう父の姿はなかった。
そして二度と帰って来なかった。