この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
The one …ただ一人の…
第20章 過去
母が亡くなってから、父はお酒を飲んでは女の人を家に連れて来ていた。
そんな日、曄良は自分の部屋で、大音量でヘッドフォンをして音楽を聴いた。
仕事もせず、色んな支払いも出来なくなって、食料も無くなっていく。曄良は、学校の給食だけが頼りだった。
「お兄ちゃん……」
頼りたかった。でも、兄のお嫁さんは曄良を嫌っていた。それがわかっていたから、連絡出来ずにいた。

ある日、父は何時ものように酔って帰って来た。
その日は女の人は連れてなくて、父は1人だった。
曄良は、もうお金が無い事、食べ物も無い事、このままでは、電気もガスも止められてしまう事。きちんと父に話がしたかった。

「お父さん?」
曄良が、父に声をかけた。
振り返った父の言葉に、目を見開いた。

『唯子……そこにいたのか?』
唯子は、亡くなった母の名前だった。

「違うよ。曄良だよ。」
父には聞こえなかった。

フラフラと近寄って来ると、そのまま曄良に抱きついて来た。
「ちょ、お父さんっ、止めて!」
押し倒された曄良は、父の凄い力に抵抗してもビクともしなかった。
唇を奪われ、首筋に舌が這う。
曄良は怖くて声が出ない。
「や……や…めて……ん」
曄良のタンクトップを捲り上げ、小さな胸を鷲掴みにする。
曄良は泣きながら、何とか逃げようと身体を動かす。
父は無我夢中で曄良の身体を貪った。背中やお腹にも舌を這わせ、吸い上げる。その度に身体に、紅いシルシが付けられる。
父の手は、曄良の脚を広げようと太腿を摩る。
「あっ…や……」
曄良の其処に手を這わせ、擦りあげられると堪らず声をあげてしまう。
父はもう、ただの男だった。
父の指が曄良の中へ入り、敏感な其処を舌で舐められる。味わった事のない感覚に、ただ泣きながら耐えた。
そして父は、自分のベルトを外し、ズボンを脱いだ。
「あっ…やだ…」
曄良はまだ経験した事が無い。
恐怖の中で、必死に叫んだ!
「お父さん、曄良だよ!お母さんは死んじゃったの!お願い!目を覚まして!止めて!嫌ぁぁ!」

父が我にかえった…
『あっ…ぁぁ……曄…良っ…』
「お願い…もう止めて……」

父は、呆然としていた。
その隙に曄良は自分の部屋に逃げ込んだ。
恐怖に震えて、部屋から出られなかった。
次の日、電気もガスも水道も止められて、部屋を恐る恐る出るともう父の姿はなかった。
そして二度と帰って来なかった。
/303ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ