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The one …ただ一人の…
第22章 愛のカタチ
曄良は黙って山下を見上げてくる。
山下はもう一度、曄良の唇にキスをした。


『何、思い出してんだよ。』
日向に言われて、山下はハッとする。
『顔、真っ赤だぞ。』
「あっ、すみません。」
『もう、いいよ。』
日向は、山下から離れると、火の様子を見ている。
「あっ、怒りました?」
『オレが許可したんだから、しょうがないだろ?』
「…後悔してますか?……」
『してないよ。』
「本当ですか?」
フン、後悔してても、カッコ悪くて言えないだろ?
と心で呟く。

「お疲れー」
脳天気な声が聞こえて、振り返ると朋也とマスターが大荷物を抱えてやって来た。
『よぅ。もう準備ほとんど出来てるな。』
マスターは、関心する様に言った。
「随分と大荷物だなぁ。」
日向が言うと、朋也が荷物を降ろしながら肩を回した。
「こっち半分は、マスターがおつまみを作ってくれて、あと、こっち半分は曄良さんにプレゼントだそうです。」
『曄良に?』
日向が荷物を覗き込むと、赤ちゃんの服やらオモチャやら、色々入っていた。
ここにも居たか……。
日向はため息を吐いた。
日向の両親も、最近やたらと色々買っては届けに来る。もういい加減毎日、違う服が着れるくらい揃っていた。
『ため息吐くなよ。迷惑か?』
マスターが寂しそうな顔をする。
「いや、そんな事は。」
日向が慌てて否定をし、ありがとうございます。と言って受け取る。
「じゃ、この荷物届けるついでに、曄良、起こして来ます。」
そう言って、荷物を持つ。
『ん?具合悪いのか?』
「あ、いえ。そう言う訳では。」
山下がやたらとニヤニヤする。
マスターがその顔を見て、何か察する。そして日向の胸ぐらを掴んだ。
『お前っ!安定期入るまでは止めとけって言ったよな?』
「そ、そっと、優しくしたので。大丈夫ですよ。」
『はあ?』
日向は荷物を持ったまま、しばらく説教を食らう羽目になった。
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