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The one …ただ一人の…
第5章 好きという事
「ちょっと!嫌がってるでしょ?その子離しなさい!」
チンピラは、曄良の声に振り返って、曄良を舐めるように見つめた。

『威勢が良いな?代わりに遊んでくれるの?』

そういうと、曄良に近寄って来た。
「兄貴、こっちの方が上玉だねぇ。」
『そうだなぁ、美味そうじゃねえか。』
そう言って、曄良の目の前まで来た時だった。
曄良は相手の奥襟を取って、投げ飛ばす。
慌てたもう1人が飛びかかろうとすると回し蹴りを、食らわす。

「げっ!女、強え!」

女子高生を捕まえていた、男が呟いて後退りする所を、脇腹を蹴り、怯んだ隙に、女子高生の手を取って引き寄せる。

「怪我、ない?」
『はっ、はい。』
「じゃ走って逃げなさい!」
『えっ、でも』

女子高生が躊躇している間に、投げ飛ばした相手が起き上がって来る。
腹に蹴りを入れて、叫ぶ!

「出来るだけ遠くへ逃げて!早く!」

女子高生は振り向き、走り出した。


暗がりから女子高校生が出て来て、日向は入れ違いにそこへ飛び込む。
前の1人を相手している曄良に起き上がった後ろの1人が飛びかかろうとしていた。

ドンっ!ガシャン!

日向が、後ろの敵を投げ飛ばした音に驚き、えっ?と敵に隙を見せて振り返る曄良の腕を引いて、自分の背中の後ろに隠すと正面の相手に蹴りを食らわした。

「いくよ!走って!」
『日向…くん?』

曄良の腕を掴み、全速力で走る。
人混みを抜けて、暫く走ったが、追ってくる様子はなかった。路地裏に入って、身を隠した。
2人とも全速力で走ったため、息が上がる。

『日向くん。なんで?』
「馬鹿野郎!!」
怒鳴られた。日向の真剣に怒った顔を初めて見た。

「あんな、あんなチンピラの所に一人で入って行くなっ!敵わなかったらどうするつもりだったんだ!もう曄良が怪我するの見たくないんだ!」

本気で心配させた。
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