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The one …ただ一人の…
第6章 危険な香り
『曄良は!!』
息を切らして店に飛び込んできた日向は、カギを刺したり抜いたりしてドアを開けようとしている所長の側に寄った。
「カギでは開かないの!」
『みなさん、少し離れて下さい。修理代払いますから!』
次の瞬間、日向は思いっきりドアを蹴破った!!
『曄良ぁっ!!』
ドアが開き、目の前のソファで、曄良に覆いかぶさっている安井を引き剥がし、蹴り飛ばした!
そして目にした曄良の姿に絶句した。
口に押し込まれたハンカチが真っ赤に染まって、その唇の周りから床に点々と血が溢れ落ちている。ブラウスは引きちぎられ、胸が露わになっていた。
既に意識がなくグッタリとしている曄良に駆け寄った。
『救急車呼んで!!曄良っ、しっかりしろ!!』
日向の悲痛な叫びが、店内に響き渡った。
安井は駆けつけた警官に連行された。
到着した救急車に日向は曄良を抱えて飛び乗った。
救急隊が処置する中、日向は血の気が引いて行く。
『助けてくれ…頼む…』
出血で真っ白になっている曄良を見つめながら、体温が低くなったであろう曄良の冷たい手を力一杯握った。
息を切らして店に飛び込んできた日向は、カギを刺したり抜いたりしてドアを開けようとしている所長の側に寄った。
「カギでは開かないの!」
『みなさん、少し離れて下さい。修理代払いますから!』
次の瞬間、日向は思いっきりドアを蹴破った!!
『曄良ぁっ!!』
ドアが開き、目の前のソファで、曄良に覆いかぶさっている安井を引き剥がし、蹴り飛ばした!
そして目にした曄良の姿に絶句した。
口に押し込まれたハンカチが真っ赤に染まって、その唇の周りから床に点々と血が溢れ落ちている。ブラウスは引きちぎられ、胸が露わになっていた。
既に意識がなくグッタリとしている曄良に駆け寄った。
『救急車呼んで!!曄良っ、しっかりしろ!!』
日向の悲痛な叫びが、店内に響き渡った。
安井は駆けつけた警官に連行された。
到着した救急車に日向は曄良を抱えて飛び乗った。
救急隊が処置する中、日向は血の気が引いて行く。
『助けてくれ…頼む…』
出血で真っ白になっている曄良を見つめながら、体温が低くなったであろう曄良の冷たい手を力一杯握った。