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The one …ただ一人の…
第1章 出逢い
彼女は1人で、奥のカウンターに座った。
「いらっしゃいませ」
ドキドキしながら、テーブルに水を置く。
ご注文は?と聞くとマスターが横から、割って入って来た。
『おかえり』
「ただいま」
『いつものでいい?』
「うん。」
そんな会話を聞きながら、立ち尽くしていた。なんなんだこの会話。
親しげで腹が立つ。
『日向、顔が怖いぞ?』
あっ、すみません。
「常連さんだったんですね。」
と言うと、彼女は少しビックリした顔をした気がしたが、すぐに笑顔になる。
「新しいバイトの人ですか?」
はい、と返事して自己紹介をすると
『あっ、イケメンの名前は覚えなくていいぞ』
とマスターが言った。
マスターひどい。と日向は呟く。
彼女はクスクスと笑った。
「私は、早瀬曄良です。よろしくね。山野辺くん。」
「あっ、日向でいいです。オレも曄良さんって呼んでいいですか?」
マスターがすかさず言った。
『ダメだ。』
げっ、マスターマジで顔が怖い。
「そんな顔しないの。曄良でいいよ。」
優しい笑顔を向けられると、またあの切なさが込み上げてくる。
『曄良、それ飲んだら今日は帰れ。野獣に襲われる。』
「野獣って、マスターの事?」
と曄良さんが笑いながら言った。
フンと言って、厨房へ入っていった。
彼女は柚子の入ったカクテルを呑んでいた。
ほんのりピンクの頬が赤味を増す。
「曄良さんは良く来るんですか?」
近くのテーブルを片付けながら、聞いてみる。
「うん。ここの上に住んでるから帰る前にちょっと寄るの。」
そうなんですね。
「マスターと仲良いんですね。」
ふふっ気になる?と笑う。
『お前、それ以上詮索すると首にするぞ。』
マスターが後ろに立った。
「うわ、それは困ります。」
慌てて日向は持っていたグラスを片付けに行く。
『曄良、嫌だったら言え。』
「大丈夫だよ。」
『そうか?』
「あんまり、いじめちゃダメだよ。」
『そんな事してない。』
だったら良いけど。と席を立った。
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