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The one …ただ一人の…
第8章 波乱のプロポーズ
店の扉が開くと、曄良が入って来た。
「ただいま。」
『おかえり。』
んっ、あれプロポーズされた奴の顔じゃないな?
部屋に上がろうとする曄良を呼び止めると、何かあったか聞いてみた。
「大丈夫。ちょっと疲れただけ。」
そう言って力なく笑うと、自分の部屋に上がって行った。
昨日の夜、そんなに激しかったのか?

想像して、後悔して落ち込んだ。
馬鹿馬鹿っ俺のバカっ!
妹のそんな姿を想像して、アホか。
ため息をつき、二階を見つめた。


しばらくして、日向が来た。
おいっ!思わず声を荒げた。
日向は青い顔をして、
「あの、曄良はちゃんと帰ってますか?」
『あーさっき帰って来たけど、会話もしないで部屋に行っちまったよ』
何かあったのか。
そう日向に聞くと、曄良を怒らせてしまったとのこと。
「プロポーズまでは、良かったんですけど。俺の事、色々隠してたのがダメだったみたいで…」
日向は目を閉じて、
「しばらく、距離を置こうと言われてしまいました。」

『そうか……』
と思わずマスターは笑顔になった。
「あっマスター、今笑いましたよね!酷いなあ。」
ごめんごめん。
「でも、オレは諦めませんから。曄良がわかってくれるまで、時間掛けてゆっくり待ちます。」
『健気だねぇー。』
マスターはそう呟く。
「という事で、この後ここ手伝ってっても良いですか?」
『だって、距離置こうって言われたなら、暫く会わない方が良いんじゃないかな?』

そう言うと、日向は

「ショック療法ですよ。」
なんてね。と力無く笑った。

「普通なら離れますよ。あそこまで拒否されたら…でもオレはムリ。曄良に会ってないと不安で……曄良から離れたくない。曄良に会えない毎日なんて、死んだも同然だ。」

『中毒だな。』

マスターはそう呟いて、まっ好きにしな。と呆れた顔で許してくれた。
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