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The one …ただ一人の…
第8章 波乱のプロポーズ
曄良の唇が、少し開いていて、日向を誘ってるように思えた。
日向は、曄良の唇に誘われて思わずキスをしてしまった。
曄良は目を覚ましビックリした表情で日向を見つめた。
でも逃げなかった。
日向は曄良を布団に組み敷き、再び唇を重ねる。
「風邪うつしちゃうから、ここまでね。」
そう言って曄良を抱きしめ、布団に潜る。
「私、自分の部屋で寝るから」
そう言って、布団から出て行こうとする曄良を強い力で抱きしめた。
「曄良の身体冷たいから気持ちいい。もう少しこのままで。」
曄良は不意に呼び捨てにされて泣きそうになる。
わかったもう少しだけね。
背中で寝息を立てる日向の温もりを感じながら、曄良も眠りに落ちた。


朝、目覚めると既に曄良は布団に居なくて、仕事に行った後だった。
なんだか不機嫌なマスターにお礼を言って帰ろうとすると、呼び止められた。
「曄良が朝飯作ったから、食べていけよ。」
えっ、良いんですか?
捨てられた子犬が目を輝かせた顔をしてマスターを見てくる。

譲は、昨日の夜の膝枕に、今朝の、2人のイチャイチャした姿を見せられ、少々苛立っていた。
そして、曄良は今朝はなんだか機嫌が良かった。
それがまた腹が立つ。
温め直した味噌汁をマスターが入れてくれた。
玉子焼きと鮭の塩焼き荷物。どれも美味しかった。

「曄良さん。料理上手いんですね。」
『ああ、母親亡くなってからあいつがずっと家事やってたからな。』

初めて聞いた、曄良のお母さんが亡くなってたなんて。
あっ知らなかったか?
「ええ」
ちなみにお父さんは?と聞いてみると、ちょっと嫌な顔して……
蒸発した。生きてるか死んでるかもわからない。
と言って、マスターは頭を掻いた。
マスターはお茶を入れて、日向の向かいに座った。
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