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The one …ただ一人の…
第8章 波乱のプロポーズ
立ち飲み屋に来た朋也と曄良はビールと酎ハイで乾杯した。
本当可愛いですね。
トモヤはさっきから何回もその言葉を言った。
「日向がベタ惚れなのがわかります。本当に。」
そう言われ、真っ赤になって俯く曄良。
「実は、今日はもう一つ目的があって。」
『目的?ですか??』

「そう、あの日向のプロポーズ、断ったって聞いて、そんな女の人いるんだってビックリして。」
金持ちなの黙ってたから、怒られたって、落ち込んでました。と朋也は言った。
「あいつを信じてやって下さいよ。本当に今まで、金目当てとかそんなんばっかりで、本当の日向を見てくれるやつ、いなかったんですよ。」
やっばり、そうなんだ。と思った。
「やり方は間違ってたと思います。でも、それも含めて、馬鹿な所も含めて、愛してやって下さい。」
困った様に笑う曄良。
「オレが言うのもなんですけど。イケメンで、性格は、まぁたまにイジワルな所もあるけど、いい奴だし。しかも名誉も金もある。一生苦労なく遊んで暮らせると思うんですよ。」
フフッっと笑う。儚げに笑みを浮かべる曄良も、また可愛い。

『私、ワガママなんです、きっと。』
そう言って、朋也を見つめた。
朋也は危うく曄良に吸い込まれそうになる。
「あっ、ワガママ??」
と聞き返す。
『なんの先入観もなく、普通の日向と接して、惹かれて、好きになったから。身分とか、お金持ちとかそういうの私あまりピンと来なくて。』
そう言って、酎ハイのグラスに口をつける。
『何もしなくて良いって。守ってやるって言われ、嬉しかったけど、でもそれだけじゃ物足りないというか…』

守られてるだけじゃ、イヤなんです。
遠くを見つめた。多分その瞳には日向が映ってるのだろう。
『どんな事も、一緒に頑張りたいんです。』
朋也は息を飲んだ。
日向、オレ、感動した。この人強いんだ。とてつもなく強い心を持ってる。
ふと、曄良が朋也を見て、
『日向はいい友達いて幸せですね。』
イャぁ…と照れ笑いすると、ビールを飲み干した。
『日向の事、教えてくれてありがとう。本当にありがとう。』
そう言って朋也を笑顔で見上げた。
うわっヤバいから、その顔は男に見せちゃ。思わず抱きしめそうになる衝動に駆られ、手を動かすが最後の理性が働き、なんとか抑えた。
そんな朋也と曄良を横から冷たい視線を送っている男女がいた事に2人は気づくはずもなかった。
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