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The one …ただ一人の…
第8章 波乱のプロポーズ
タクシーに乗り込むと、東京湾付近の廃墟になった工場でとまったGPS。その場所を運転手に告げると、料金倍払うから飛ばしてくれと頼んだ。
GPSで特定された位置情報を親父と朋也にメールした。
「無事でいろよ、曄良っ!」



暗い、手と足が動かない。何かで縛られている。
目隠しされていて、状況が解らなかった。
冷たいコンクリートの床に放り出され、動けないでいた。
コツン、コツンとヒールで歩くような足音が響く。
目隠しが外された。

女の人だっ。どっかで見た事が、、

「あっ、」

女は笑った。

『思い出したかしら?』

「あの時の…」
以前、カフェBAR「ライル」で日向にベッタリの女性がいて、兄であるマスターが、一喝して店から追い出した人だ。

『ビックリしたわよ。立ち飲み屋で見かけて。日向も誑かして、さっきの男も誑かしてるの?凄い淫乱ね』

「違うっ、さっきのは日向のっ」

パンっ!
次の瞬間頬を叩かれた。

「くっ…」
唇が切れて血の味がする。

パンっ! パンっ!

何度も頬を打たれ、ヒリヒリした痛みに顔が歪む。

バタンっ

扉が開くと男が入って来た。

「おおっ!可愛い顔が台無し、くっくっ…」
男がナイフを持って近づいてくる。
次の瞬間太ももをザクっと切られる。
「つっ…」
切られた部分が熱く感じ、見る見る血が滲んでいく。
『次はどこがいい?』
そう言って今度は服を引き裂いた。

服のあちこちを切られながら、曄良は考えていた。
こんな所で油を売ってる場合じゃない。
日向に伝えたい事がいっぱいある。
帰らないと。何とかしないと。
もう一度会って、日向に謝るの。
心狭くてごめん。身分隠してた事、後に聞こうが先に聞こうが関係ない。
受け止めてあげる事が出来なかった自分に腹が立った。
ただ、守られるだけじゃイヤなんて言っておいて、またこんな状況じや日向に怒られちゃう。

曄良は縛られてた足と手を少しづつ動かしながら、縄を緩めて行く。
以前護身術を習ったときに、縄抜けをかじった事があった。

もう少し、もう少しで外れそう。
そう思った瞬間、外で足音が聞こえ始める。
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