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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
突然──
背後から伸びてきた手に口を塞がれ
「……ッッ!!!」
身体を後ろに引っ張られた。
「シッ─…静かに」
「‥‥‥!?」
心臓が凍るような思いで、咄嗟の悲鳴も出せなかったミレイ。
身体の向きを変えさせられて、突然現れたその人物の顔を確認する…。
いきなり口を塞いできた彼は、ミレイが落ち着いたところを見計らって手を離した。
立てた人差し指を唇にあてがい
シーっと合図をしながら
悪戯な笑みを浮かべているのは…
「…っ…スミヤさん」
「…まだ、喋っちゃ駄目」
彼はミレイの手を引いて、ハルト達がいる部屋から離れていった。