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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
そしてスミヤに連れられて、彼女は東城家のダイニングに来た。
「そこに座って。今…紅茶を淹れてあげよう」
昨日、ちらりと中を見たが
相変わらず変わった雰囲気のダイニングだった。
畳の上にテーブルや椅子が並び、食器棚の横にはティーセットまである。
ミレイの部屋とは違う落ち着いた照明だ。
けれど今の彼女にはそんな事を考える余裕などなくて、うながされるままに椅子に座って下を向いていた。
紅茶を淹れるスミヤも何も喋らなかったので、その間──ひとときの沈黙が流れた。