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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第8章 熱くなる胸

耳から首の後ろ…そして背中へと走った震えが四肢に伝わる。

ミレイはそれを嫌悪感だと思い込んだ。
正確には、思い込もうとしたわけだが…。


「いい加減…離してよ!」

「だったら抵抗すればいいだろ?」

「…さっきから…ハァ、してるじゃない…」

「──…していない」


彼女を扉に押さえ付け、ハルトがはっきりと否定した。



「……!!」


「自覚ねぇのか?…お前は抵抗なんてしていない」


「そんな…っ…こと、ない」


抵抗──してる筈。

でも後ろから動きを封じられているから逃げられないだけ。


そう大声で言い返してやりたいのに、ミレイはそれどころではなかった。


ハルトが囁く度に首筋がこそばゆい──。

それ以前に身体が熱くて──。



「…抵抗できない理由…、教えてやろうか」



ハルトの片手が下に向かう。


外ではズボンしか穿かない彼女だが、風呂上がりの今だけは、締め付けの少ないワンピースを着ていた。


太ももに置かれたハルトの指は…

ワンピースの布を手繰り寄せる…。



「…ちょっ!!」


ミレイの白い脚が剥き出しにされていった。



その時



「──…こら、ハルト。何やってるの?」


「…チッ…またお前かよ」



いつかと同じ様に──





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