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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第8章 熱くなる胸
ハルトが離れたものの
彼女は、スミヤの顔を見ることができない。
「……っ」
素早くパネルに手を置いて鍵を解除すると、何も言わずに部屋へと逃げ込んだ。
───
「愛人でもねぇのに、…なら、あいつは何なんだ」
「さぁね。父さんの考えなんてどうでもいいよ」
ミレイがいなくなった廊下では、ハルトとスミヤがまだ話していた。
「彼女は誰のものでもない…──今はこれだけが、重要なんだから」
「…チッ、また始まったのかよ?お前、他人のこと咎められる立場か?」
二人きりになった途端、スミヤが醸し出す空気は普段のそれとは違うようだ…。
それを察知したハルトの方が、今度は呆れ顔に。