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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第8章 熱くなる胸
「あの女の様子がおかしかった…。
そうか、お前またナンかしただろ?」
「……、さぁネ」
「…ま、面白そうな玩具だし、のこのこ譲る気は無いけどな?」
「フフ…」
セキュリティシステムが組み込まれた部屋の扉はぶ厚くて、二人の会話が中のミレイに聞こえる事はなかった。
もし…彼女がこの時の二人を見ていたら
その意外さに言葉を呑むだろう。
目の色も、髪型も…
口調も性格もまるっきり異なるこの兄弟が
全く同じ、黒い笑みを浮かべているのだから──。
──…