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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第8章 熱くなる胸
───ガチャン!
「…く……ハァ」
そしてこちらは、部屋に入ったミレイ。
危機を逃れた安心からか…閉めた扉に背をつけたまま腰が抜けそうだ。
《 お前は抵抗していない 》
ヘンなこと言わないで。
「ハァ…ハァ…人の事…馬鹿にしてる」
部屋の電気もつけずに、暗い中をふらりと進んだ。
追いかけてきて…部屋に逃げようとしたわたしを捕まえたのはあなたでしょう?
どうしてそんなことを言われなくちゃいけないの?
“ また、疲れちゃった…… ”
もう寝る?
勉強は明日からでも平気だと思う。
ベッドに入ろう。
あ、でもその前に歯を磨かなきゃ…っ。
舌の上に残る味──
「……」
甘い……