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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第9章 眠る男
「ここのご飯は本当に美味しいね」
「街エリアにも旨そうな店が多かったな。最近ブームになってる宇宙食専門店とか」
ナツは昨日一緒だった仲間達と、街エリアの風景をミレイに説明してくれる。
「今度は枢木さんも来ればいいよ」
「気になるな…。そうするね」
「──…そう言えばさ、理事長の家はどんな感じなわけ?」
「え…っ」
どうと聞かれても困るのだが
他の生徒にとってかなり興味深いところ。
「んーと…、和洋折衷のとても素敵なお家よ。わたしの部屋は普通の洋室だけど、広くて綺麗だし住みやすいわ」
「俺も寮じゃなくてそっちがいいなぁ…。…あ、でも東城三兄弟も住んでるのか」
「……っ」
「それはさすがに嫌かも」
「…ど…どうして嫌なの?」
ナツではない別の同級生が話を掘り下げてきた。
ハルトに襲われたことといい…
昨夜の自慰のことといい…
彼女にとって、あの兄弟の話題はかなりデリケートな話なわけで。
ミレイは動揺を悟られないように…彼に聞き返す。