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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「立ち入りが禁止だということはわかった上で、君達は中に入ったのだね?」
「…はい」
ミレイは昔から優等生タイプだったから、校則を破って怒られるなんて経験がない。
対処のしかたもわからず、ただ謝り続けた。
「本当にごめんなさい…!!」
「LGAの生徒であるのは確かなのかね?学生証を見せなさい」
「…あッ…はい!」
言われた通りに、写真とID付きの学生証をテーブルの上に出した。
指導官はそれを受け取った後、彼女の隣──背もたれに寄りかかってまた寝ようとしている男に顔を向けた。
「君もだ、出しなさい」
「……持っていない」
「外部の人間か?」
「…生徒だ…ファ」
反省の色など微塵も出さず、大あくび。