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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告
「いちおう問うが、あの部屋で何をしていた?」
「…寝ていた」
「ハァ…やはりそうか…」
“ 納得しちゃうの!? ”
そのやり取りに突っ込んでしまうのは、何も知り得ぬミレイだけ。
「…あそこは静かでいい…。たまに来る掃除ロボが俺を押しのけようとする以外はな…」
反省どころか文句を言い始めた。
ロボットは悪くない。ロボットに罪はない。
指導官はやれやれと首を振りつつ、これ以上のやり取りを放棄してしまった。
「わかった、もういい。──…して、君の方は?」
「…わたし?」
「そうだ…。君は何をしていたのかね?」
ターゲットが彼女に移る。
上手い言い逃れを思い付かなかったので、ミレイは正直に話すことにした。